城と歴史歩きを楽しむ

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信濃・飯山城 信越国境の平山城 謙信、信玄が奪い合った

2018-10-28 | 歴史

飯山城は長野県飯山市にあります。平山城で市内のどこからでも城を見ることが出来ます。
 境目の城として謙信が国境防御の要としていましたが、信玄の北上で奪われました。その後の江戸期まで城主が度々替わり、改修が繰り返されました。今見る飯山城の姿の殆どは江戸中期の近世の城郭とおもわれます。
 東海古城研究会の見学会二日目で、高田城から南下して信濃に入りました。


二ノ丸から本丸へ登る枡形 飯山城の見どころNo.1
当初は土の城だったでしょうが、改修されて石垣の城へと変身したと思われます。石垣で築造された部分が多いのですが、一部には土の城の名残と思われる遺構も残っていました。


北側山下の城北グランドへ降りる道ですが、グランドはかつては屋敷地で、北門へ続く道でした。写真右側は土塁で、堀底道だったようです(左側は上に三ノ丸)。
 古くは北門が大手だったようですが、時代の変遷で南側に大手が移されました。


桜井戸 飯山城発祥の伝説の井戸だが・・・・
鎌倉時代の飯山城発祥伝説の井戸で、見どころの一つのですが、写真右側のように立ち入り禁止状態になっていました。昨年訪れた時は左側のようでしたので、この間に何ががあったのでしょうが、せっかくの見どころも台無しでした。


移築再建城門 これも見どころ
飯山城も明治の廃城で城門は移築されましたが近年その一部の材を使い、かつての城門を想定して築造されました。いわゆる復元ではなさそうですが、このような城門が何棟も建っていたという想像力を掻き立てる展示になっていると思いました。


矢穴・丸穴に注意!
飯山城の西側山下に駐車場があり立派な石垣が積まれていました。積まれた石の中に写真のような、石を割った時の穴がありました。会員さんの中に名古屋城の石垣の石切場の研究を続けている会員さんがいて、矢穴、丸穴は各種あるのでその素性を確かめないで、古い新しいを断定してはいけないとアドバイスがありました。
 矢穴だけでなく、古くから丸穴で石を割った場合もあるそうです。


忠恩寺 飯山城、歴代城主の墓地がある
飯山城の南西500mほどのところに、忠恩寺がありました。江戸期の松平氏、本多氏の墓所が裏山にありましたので、見学・参拝をしました。

飯山城は、城内にあった市民会館の取り壊し工事が進んでいました。
 今後、城郭の復元が進むことを期待してバスへ乗り込みました。

ここから更に南下して、中野市の高梨氏館へ向かいました。