Life Hacking

城西雑録--日々のあれこれとよもやま。

黒トン砲は舌好調

2014-03-19 | よもやま
 きょう(19日)の国際通貨研究所講演会での日銀の黒田東彦さんの講演内容のやや乱暴なまとめ。

 ①中国経済は、多少は経済成長が鈍化しても、没有問題。

 ②日本は、失業率が3.7%に過ぎず、ほぼ完全雇用状態にあり、これまた没有問題。
 
 ③日本は、今後は、脱輸出のサービス主導型経済になるのだ。

 ④異次元緩和で、GDPに対する資金供給量は、56%にまでなる。

 ⑤消費税の2回にわたる引き上げも、没有問題で、潜在成長率を上回る経済成長が、これからも続くはず。

 --司会は、研究所理事長の行天豊雄さん。ぎょうてん。。?

中国の清風運動

2014-03-18 | 中華大全
 習近平政権が本格スタートして、中国国内では、これまでの「儲けになれば、白ネコでも黒ネコでも何でもOK」的な緩んだ放埓な雰囲気が、明らかに消えたみたい。

 ちょっと度外れていた気配もあったから、ねえ。「天上世界」の件とか、全裸運転でポルシェで激突死とか――。
 官官・官民接待の自粛令で、北京の全聚徳は、客足が目だって減ったのだとか。まあ、日本人観光客も減っているからね。

 一番分かりやすいのが、魔都といわれた東莞・常平のことかも、ね。公安が6000人を動員して、春節明けに、徹底的な厳打を行い、小姐も遊客も、東莞・常平から、みんな蜘蛛の子を散らすように逃げ散ってしまったのだとか。
 ほかの、その類の場所でも、厳打を恐れて紅灯が消えたそうで、日本人なら、なおさら、中国のそういう場所には、いまは足を踏み入れないほうが無難のようよ。

 まるで新たらしい整風運動が始まったみたい。いや、今回は清風運動か。
 薄煕来に続いて周永康も、「風前の灯」的な報道が続いている。
 日本の新聞はともかく、外地で発行されている華人向けの現地紙は、言論規制の縛りはないので、薄煕来の件も周永康の件も毎週のように特集を組んで、遠慮なく細かく扱っていて、小説より奇なりの物語が続いていて、なかなか面白い。

 薄煕来が大連市長のころに、大連に行く機会があったのだけれど、わたしの通訳や案内人に限った話ながら、みなさんは、薄煕来のことが大好きで、大連のことをひどく誇りにしていた。――いまは黒打で支持を集めた薄煕来の政治手法を、習近平がまねているのだとか。
 わたし個人は、一般的にいって、清流より濁流のほうが好きなんだけれど。中国のことだけでなく。

スティーブ・ジョブズ

2014-03-17 | 本とか映画とか
 アップル社のスティーブ・ジョブズについては、みなさんご承知のとおりなのですが、東京・世田谷にある独自路線の「下高井戸シネマ」(わたし、会員なんだ!)に、ジョシュア・マイケル・スターン監督の同題の作品(2013年)がかかったので観てきました。

 ジョブズに扮したアシュトン・カッチャーは熱演なのだけれど、なにか、NEVERでまとめたジョブズの前半生を、パワーポイントを使って画像化して説明しているみたいな、上すべり気味の軽い作品になっていました。
 ――それって、知ってる。。みたいなエピソードばかりなんで、ちょっと物足りない。

 で、ウォルター・アイザックソンの同名の本(2011年・講談社)の後半生をまとめた第2巻を、地元の図書館から借り出して、きょう(17日)に読了しました。

 やはり、かなり陰影のある人柄だったみたい--。
 でも、天才だよ。誰もかなわない。わたしも、白黒をつけなくては気が済まないあの生き方を、当時にあっては選択したことに支持するほうに1票。
 ボブ・デュランに傾倒していて、ジョーン・バイズとは、訳ありの関係とは知らなかったよ。音楽の傾向としては、なんとなく理解できるのだけれど。

 ジョブズがいないアップル社の過去の例のとおり、日本ではともかく、<iPhone>もかげりがでてきているみたい。
 わたしは、<iPhone3GS>と<iPhone4S>の2台持ちなんだ。どちらもジョブズが手がけた作品で、逝ってしまう前に市場に出た。
 <iPhone3GS>は、イタリアで買ったSIMフリー版で、旅行に行くときに持って出て、現地のSIMを差して使っている。背面が丸くていいよ。もっと軽くて、バッテリーの持ちがいいなら、これでずっとでもいい。
<iPhone4S>は、auの現役。どちらも不自由なく使っていて重宝しているので、新しい<iPhone>は、もう、いらない。。感じ。

(画像は、どちらも借り物。無断使用、ゴメン)

中国の金融危機

2014-03-16 | 中華大全
 NEVER的な私的な勝手な独断的なまとめ--。

 ①李克強首相が「もう面倒をみないこともある」と言った理財商品は、ほとんどが満期が3か月あるは6か月の短期債で、次の満期集中時期は、この6月になる。--ついで9月と年末の12月。つまり短期かつ集中的に問題化しかねない。それも深刻に。

 ②理財商品は金融機関向けではなく、基本的に個人投資家の購入対象とされているので、債務不履行(デフォルト)が起きてもサブプライム危機のときのように、金融機関の焦げ付き連鎖に波及することはないとはされているが、金融機関が簿外でやっているのかもしれない。(おそらく、やってる。資金余剰の国営企業なんかも、迂回でやってる、はず)

 ③理財商品は、元本保証はされない。だからリスク商品なのだけれど、購入者の個人投資家はそんなことは認識していない(--あるいはウソをつけという)。去年の12月の華夏銀行でのデフォルト騒ぎでは、取り付け騒動になり、結局、銀行側は元本の返金に応じざるを得なくなった。

 ④この理財商品が、いわゆるシャドーバンキングで、集めた資金は中国全体の過剰融資の一翼を担っている。いったんデフォルトとなれば、もう、理財商品は、誰も買わないことになりかねず、お金の流れが止まる。

 ⑤経済の改革には、過剰投資の抑制を迫られていて、だから、「もうシャドーバンキング、抑制する」。(←-いま、ここ、あたり)でも、そうすると、経済の減速が不可避で、GDPの8%成長は、もう、あきらめざるを得ない。

 ⑥中国経済が本格減速すると、中国国内では過剰融資の投資資金が焦げ付きかねない。最初にシャードーバンキングの水ぶくれ融資分野への影響が深刻化しかねない。

 ⑦これまでの過剰な融資状況を背景に、鉄鋼、アルミ、ガラス、造船、太陽光パネルなどの各分野は、設備投資のやりすぎで、生産が過剰になって、鉄鋼なんか値崩れがもう起きている。--人影もないゴーストタウンとか、空港作りすぎとか、とかの話もごろごろ。経済が停滞すると、こうした投資の資金回収が難しくなる。

 ⑧中国は、独裁かつ強権国家で、いまでは外債はたっぷりあるから、たとえ金融危機が起きても、強引な手法を講じてでも解決するだろうから、政権自体が揺らぐことはなかろう。(見よ。イデオロギー闘争の大躍進でも文革、天安門事件でも、中国共産党の政権それ自体は揺るがなかった--これは、資本毀損の話だし)

 ⑨でも、中国経済が大減速すると、周りの国々の経済その他の社会状況は、深刻な影響を受けかねない。日本の対中貿易量も減るよ。工作機械なんか、あんまり買ってくれなくなる。

<ThinkPad 8>が来ないよぉ

2014-03-14 | あれこれ
 <Levono>の直販サイトで発注したのが、3月5日で、中国からの出荷予定は、当初は、3月11日だったのが、1日刻みで出荷延期の連絡があり、とうとう現時点の出荷予定は、3月17日になっちゃった。
 で、配達予定はというと、3月25日なのだとか。

 生産が間に合わないほど、売れているのかしらん?

 224×132×8.8のサイズで、重さは430g。やや大ぶりでやや重い感じの8.3インチのタブレット。OSは、<Windows8.1>。
 旅行にノートパソコンを持ち運ぶのは、もうやってられないので、旅行用として、これを4月からの消費増税のまえに、買ったのだけれど、このまま出荷の延期がずるずるといって月を越すと、消費税の上乗せ分3%は、こっちの負担になるのかなあ。
 そうだろうなあ。--相手は中国のメーカーだからなあ。

 東京マーケット、調子悪いね。
 中国のせいだね。「デフォルト容認、--危機管理ちゃんとやる」と、李克強がいくら力んでも、不良債権は山ほどあるみたいだから--。
 日本の輸出が思いのほか伸びなかったのは、中国の不調と相関しているのかなあ。そうなんだろうな。