宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

看板

2005年04月16日 14時43分09秒 | 徒然
何年も臨時休業が続いている「チュー太郎」の
植木が伸びすぎて気になったので刈り込むこと
にした。

植え込みの木は高さを揃えようとすると、細い
枝のみならず、かなり太くなった枝まで切らな
くてはならない。
そりゃそうだ成長してるのだから。

すると、普通の剪定鋏では限界があるようだ。
力任せにやって、鋏が曲がってしまった。

今日はなんとか鋏で頑張って済ませたが、次か
らは電動カッターを用意する必要がありそうだ。

看板の下の木の枝をはらったら、久しぶりに看
板が現れた。
見れば、それにアイビーがへばりついている。

まあ、これはこれで味があるので、このままに
しておくことにした。

この看板の支柱は開店準備をした20数年前に
亡き父と近くの鉄工所へ行って作ってもらった
ものである。

1本の鉄柱を切ったり溶接したりして枠を作り、
最後にそこに転がっていた鉄棒を数本、足とし
て溶接してもらって、二人で抱えて帰り、埋設
した。

アイビーはそれより以前に父がどこかからもら
ってきたものを庭に挿し木して、よく根付いた
ところで、私がそれをまたこちらへ挿し木した
ものである。

生前、元気な頃の父は家の庭の手入れ一切を一
人でやっていた。
几帳面な性格なので、それは綺麗に仕上げるの
だが、木以外の植物は全部草だといわんばかり
に、見事に引き抜いてしまう。

時間をかけて、ようやく見事に生い茂ったアイ
ビーも綺麗さっぱり片づけられる。

ミントや、バジルなんてどこ吹く風なのである。
だからわざわざプランターに植えて、それだけ
は絶対触らないように約束を取り交わしていた。

「なんでせっかく生えた蔦まで抜いたんよ?」
「庭は土が見えてないといかん。」

何度このやりとりを繰り返したことか。

今は引っこ抜く人がいないので我が家のアイビー
は伸び放題である・・・
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