宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

仮想儀礼

2024-01-19 13:04:02 | TVのこと







 今一番ハマってるドラマがこの仮想儀礼

元・エリート公務員・正彦(青柳翔)と元・ゲーム会社社員・誠(大東駿介)は、ある日突然職を失った。
やけっぱちで始めたのは、「宗教」という名の「ビジネス」だった。
適当につけた教団名「聖泉真法会(せいせんしんぽうかい)」のホームページを立ち上げ、正彦は「教祖」となる。
全てを失う前に二人で開発しようとしていた、宗教がモチーフの壮大なゲーム「グゲ王国の秘法」がお手本だ。
チベットの密教など様々な宗教を継ぎはぎにした教えを基に、身の上相談から始めると、思いのほか人々が訪ねてくる。
儀式の作法や、ワインボトルを石膏で固めたハリボテ本尊の用意など、その場しのぎでなんとか切り抜けていた。
しかし、ある企業の社長がパトロンとなった事から、「聖泉真法会」は飛躍的に成長する。
教団施設の提供、多額の献金……信者の数は気付けば5000人を超えていた。
正彦は、当初の目的である「金儲け」に成功する。
だが、素人である自分を心の底から信じる信者達の存在や、教団が大きくなっていくことに戸惑いを感じていた。
そんな中、信者達が独自の解釈で「教義」を発展させ、教団は思いもよらない災難に巻き込まれていく……。



 路上生活者にまで落ちた一人と、そいつのせいで職も家庭も失った一人が合わさって、詐欺的な宗教団体を立ち上げる。
そして、のらりくらりと波間を泳いでゆく様を描いたコメディ。
なのだが、基本的には真っ当に生きたい二人の葛藤が香辛料になっている。







 特に誠(大東駿介)のキャラが面白い。
いい加減さと、どこかで捨てきれない真面目さをシャッフルしたような男。
身近に一人、そんな男がいる。
要するに、愛すべき存在なのだ。






 そして、胡散臭さ満載の男を演じさせたらこの男。
石橋蓮司の右に出る俳優はいない。


オススメ・・・









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生きる | トップ | 10年ぶりの決断 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

TVのこと」カテゴリの最新記事