宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

とある休日

2010年06月14日 10時59分25秒 | 酒のこと




「昼間から飲む幸せ」シリーズである。

ある温泉地に出かけた。
流石温泉地、昼間から飲めるスペースがそこここに。
酒好きにとっては天国のようなところだ。


宿にチェックインしてから、温泉に浸かる前に外でちょこっとやろうと決めていた。
(事前にネットで下調べをして、昼と夜の候補をそれぞれ1店ずつ)

おまけに、ストリートビューでシュミレーションしてるから、実際に歩いてみても、まるで以前に訪れたようにその位置関係がよく判る。
ストリートビューってえのはつくづく凄いやつだと思う。



ほどなく目的の店に着く。






ちらっとメニューを見て、生ビールを注文。

「近くにあるキリンビールの工場から直送されたもの」との説明書きが。
こういう付加価値に弱いんだよねえ。

実は、ラムやジンにも目が行ったのだが、その「飲むべき理由」が私に生ビールを選ばさせた。






とは言うものの、「それがどうした」的な感覚も、正直なくはない。
だが、「そう大してちがわんやろ」みたいな不遜な思いは、実際に飲んでみて吹っ飛んだ。

飲み干した後の口中に広がる香りが、このチルドビールと同じベクトルなのである。




実は、このレポートを書いていて、思いつきが一つ浮かんだ。
この商品、美味いことは間違いないんだが、無濾過なので賞味期限が極端に短い。

以前店頭で扱ったときはほとんど売れ残って、結局は私の喉と舌を喜ばせただけに終わったという、嬉しいのか悲しいのか判らない経験がある。

しかし、間違いなく美味いし、おまけに生きた酵母がたっぷり含まれているから体にもいいのである。

そこでだ・・・
「予約受注の宅配にすればいいんじゃん」なんてことが頭の中でポワンと浮かんだ。


よし、早速計画してみよっと。



閑話休題


デジカメで動画なんぞも撮ってみたりしたのがこれ↓

MVI_8078.AVI






その後、ゆったりと温泉に浸かり、夕食にたっぷりの生酒と燗酒を飲んでから再度外出。

事前の下調べで選んでおいた2軒目の店は、「ベルギービール専門店」。
ビールと言えばドイツみたいに思われているようだが、実はベルギーが一等凄いと私は思っている。

詳細は割愛するが、ドイツのそれは下面発酵で、ベルギーは上面発酵が主流。
そして、ビール本来の醍醐味はこの上面発酵にあると、私は思っている。

だが、お茶のような飲み方をする日本人にはなかなか馴染まない。
ま、いっか、ここで愚痴を並べ立てても仕方ない。



実は、したたかに飲んでもう酔っぱらっている私の鼻と舌のセンサーは完全に愚鈍化している。
本来なら勿体ない所行と、断念すべきところだが、そこはそれ、非日常を味わいに出かけてきた手前、強引に飲んじまうのである。

知ったかぶりをせずに、「ホップが効いていて、深い味わいのをください」と、そこのご亭主にお勧めを訊く。


すると出てきたのがこれ。






「グーデン・カロルス ホップシンヨール」というものらしい(らしいて、酒屋のくせに)。











味わいは?


したたかに酔っていたので、頭の中で詳しい特徴を言葉に変換出来てない。

朧気に記憶に残っているのは、ワインのような酸味と、くせのあるホップの苦み?
もう少しまともな状態で再度テイスティングの要あり・・・なのである。





ともあれ、こうして旅先での非日常体験を満喫しつつ散策に。
昼間の喧噪(そのほとんどが中国語か韓国語なのには閉口したが)から解放された足湯に浸かったり、温泉地の名前のついた川原へ下りてみたり・・・


すると、その川原には蛍が舞っていた。

まるでその日の非日常的出来事の締めくくりのごとく・・・







追記

宿で飲んだ燗酒がこれ↓




ふくよかで上品な味わいで、ほんのりと甘やかな香りが鼻を愉しませるが、決して甘過ぎずくど過ぎず、料理とのマリアージュが堪能出来た。
ちょっと、ルートを探しちゃおっと・・・





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浜辺でシャンパン | トップ | らっきょうと純米酒 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

酒のこと」カテゴリの最新記事