私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/9/23 生命力の使用量
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人々がその人生に活きるために使っている力は、
実際の生命力の全体量からいうと、
何パーセントかにすぎない。
大抵の人は、自分の生命の力の全部を使って
活きているかのように思っている。
そして自分は、
これだけ努力しているのにもかかわらず、
一向によい運命もこず、健康も完全にならない。
健康や運命は、
人間の力ではどうすることもできないものだと
決めてしまい、
人間の力を低く弱く評価することになるのである。
中村天風
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼人間は生まれながら「力」を持っている
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(以下、2017年夏期修練会
服部嘉夫講師による「思考作用の誦句」の
ひも解きより引用抜粋)
一般の人々は
「人は病の器だ、命ははかないもの、
悲しきことのみ多かりき」と言い、
人間は弱いものと思っています。
確かに現象的に見れば、
人間は老いて、病んで、死するものです。
「生あるものは必ず滅す」。
人間を含めて生あるものは
何時かは必ず死する有限なものです。
しかし本体的に見れば、
人間を含めて生きとし生けるものは、
生きて生きて生きて、
ひたむきに生きる力を潜在的に持っています。
哲人天風先生は、
「万物の霊長たる人間の心の奥には
潜在勢力という驚くべき絶大なる力が
兼ね備わっている」と喝破されました。
これを潜勢力とも言い、
Reserved Powerと言います。
今までは
この力を持っていることを知らなかったし、
力の出し方が分からないで、
人間は弱いと思っていたのです。
「親からもらった遺産を金庫の中に入れていて、
その金庫の開け方が分からないで
貧乏しているのと同じだ」
と天風先生は言われます。
人間は生まれながら
潜在的に力を持っていることを、
「私は力だ、力の結晶だ!!」と自己認証せよと、
天風先生は「力の誦句」で述べています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます