宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

【映画】キャラクター(菅田将暉)

2022年07月13日 13時48分06秒 | 映画のこと





漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)。
高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。
ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。
住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。
そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族……そして、彼らの前に佇む一人の男。
事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。
それどころか、自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公“ダガー”を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始め、漫画は異例の大ヒットをするのだが...(C)2021 映画「キャラクター」製作委員会




 菅田将暉くんが何となく好きなので観てみた。
どうせ、アマゾンの特典を受ける為に年間を通してプライム会員になっているので、プライムビデオなら気軽に観られる。
その分、ネトフリは、観たいものが登場した時にだけ会員に復活する。
今は、休会中。


 さて、本題。
キャストのスリートップが【鎌倉殿の13人】と重なるところに、まずは心惹かれる。

先も触れた様に、気軽に観られる分『つまらない』と感じたら、すぐに観るのを止めてしまう状況下において、【掴みはOK】な構成。
ネタバレを避ける為にも、詳細な描写はオミットして、感じたことのみ。


 まず、小栗旬が刺殺されるシーンがリアリティあって凄かった。
普通に相対すれば、いとも簡単に組み伏せられるであろう老人にやられてしまう。
不意の一刺しに抵抗し、組み伏せるも次々と繰り出される凶刃にやがてその力は奪われてゆく。
その一連の流れが、刺殺されるという局面を見事に描き切っていた。

 また、その殺人鬼のうらぶれた老人の表情に凄みがあって、見たことないけど、凄い俳優がいたもんだと。
で、さっき、それがかの松田洋治だと知って、驚くと共に『さもありなん』と。


 ラストシーンで、それまで善人でしかなかった菅田将暉が、犯人を刺殺しようと何度も刺すシーンに、隠れた殺人願望が浮き立っていた。
恐らくは、これがこの映画のテーマなのだろう。

 最後に、犯人役の青年に俳優としての見覚えがないのに、これも鬼気迫る演技力に感心。
でも、どこかで見たような。

 それを知った時、別の意味での意外性も秘めた映画。


 ネタバレになるのでここでは書かない。
気になるなら、実際に観てみれば









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【本】彼女の家計簿(原田ひ香) | トップ | 【映画】プライムビデオで『K... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画のこと」カテゴリの最新記事