昨晩、録画してあった『新日本風土記「蕎麦(そば)」』を観ました。
上方文化に後塵を拝していた江戸が、うどんに対抗して蕎麦の文化を立ち上げた。
とか、蕎麦は喉で味わうものだという、粋な話題は想像通りでしたが、その奥にある古来の民たちの生活に心打たれました。
以下引用
日本の食卓や神事に欠かせない蕎麦(そば)。
その歴史は古く、縄文遺跡にも確認される。
痩せた土地でも育ち、短期間で確かな実りが得られるため、稲や麦の代用となる救荒食物として人々の命をつないできたのだ。
日本全国を見渡してもさまざまなそばが各地の風土に根ざしている。
祝いの席で欠かせないハレの食事だったり、神様へのもてなしの食とされている地もある。
蕎麦が果たした役割をひも解きながら、人々の暮らしを見つめる。
以上引用
開拓農民と言えば、北海道が有名ですが、全国各地でそのような入植者はいたようで、まずは自分たちの食い扶持として、痩せた土地でも、水が少なくても収穫できる蕎麦を植えたとのこと。
そして、やがてはそれがその土地の文化に欠かせない存在として営々と受け継がれてきたこと。
静かに感動しました。
あの「北の国から」に出演されてた、馬使いの杵次(大友柳太朗さん)を思い出したりして。
そして、エンディングで流れる『あはがり』。
切なくて、深みのあるその歌声と、様々な場所でそれぞれの人生を送る人達の顔がシンクロして、「生きる」を再認識させられます。
良い番組です・・・
朝崎郁恵 「あはがり」 Asazaki Ikue ”Ahagari” with English translation (現代語訳・ 英訳)
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