6月4日
明日は腸の内視鏡検査をするので、「午後から水以外は口にしないように」との指示がでました。
このときから、手術終了3日後の18日まで、食事は一切口にすることは出来なくなったのです。
毎日24時間点滴をするため、喉の横にプラスチックの細い管を通して、そこから点滴をすることになりました。
トイレに行くときも、薬のぶら下がったポールを持っていくので、大変でした。
2種類の薬を挿入するときには、管の途中でジョイントが出来て、一度に挿入することができるので楽でした。
6月5日
午前9時から2リットルの下剤の入った水(経口腸管洗浄剤)を2時間かけて飲むことになりました。
経験者から「飲み難いですよ」と聞かされていましたが、白爺はそんなに飲み難いとは思わず飲めました。
0時半ころ下剤をしてお腹を空っぽにし、検査室に入りました。
1時30分にベットに横になり、肛門から内視鏡を挿入し検査が始まりました。
肛門に麻酔をして入れるので痛いとは思いませんでしたが、腹の中でゴソゴソ動いているのはよく分かりました。
先生は、奥のほうを診ていて、「これから先は入れると出血するな」と独り言を言っていました。
終わったからと迎えの看護婦さんを呼ぶよう指示したのですが、「ちょっと待って入り口近くに小さい腫瘍がある」といって摘出しました。
30分で検査は終わり、初めて乗った車椅子で病棟に帰りました。
その後検査をした先生がベットにきて、次のように貧血の原因を説明してくれました。
①米粒くらいの腫瘍があったが、内視鏡で摘出した。
②腸の奥に大きな腫瘍があり、これが出血しているので貧血になっている。
この腫瘍は内視鏡では摘出できないので、開腹手術をして摘出することになる。
③手術は来週になるが、その前に輸血をすることになる。
④食事をすると出血するので、手術が終わるまで点滴で体力を保つことになる。
⑤家族には、先生から報告する。
ということでした。
6月6日
午前10時ころ腹部のレントゲンを3枚撮とりました。
肺活量検査もしたのですが、3500ccなので看護婦さんが歳の割には高いと驚いていました。
白爺は,「ダイビングしているから、これくらい当たり前です」と心の中で喝采していました。
午後は、腹部のMRI検査です。
立体的に腹部のレントゲンが撮れると聞きました。
4枚くらい撮ってベットに帰ると、外科担当のN先生が顔を見せました。
そして、
①私が手術を担当するNです。
②腸の手術は15日に実施すると決まりました。
③その前に、不整脈があるので手術中に悪さをするといけないので検査します。
④貧血がひどいので、今日と明日で800ccの輸血をします。
⑤貧血になる原因を除去するのだから我慢してください。
と宣告を下されました。
白爺は嫌とは言えず、「あー神様・仏様・・」。
小さい声で、分かりましたと言いました。
夕方から輸血をすると言って、輸血同意書とエイズ同意書を記入しました。
4時ころから予定していた輸血は、血液が届かなくて6時30分からになりました。
何かあるといけないので、最初は200ccを2袋に分けて点滴しましたが、看護婦さんが血圧を何度も計って監視していました。
午後8時には無事に終わり休むことが出来ました。
白爺の気持ちは、
・刑務所で死刑を待つ受刑者
・引揚船上で突進してくる魚雷を見ている自分
のようなものでした。
自分ではどうすることも出来ない、あきらめの境地だったのでしょう。
6月7日
開院と同時に付加心電図をとりました。
通常の心電図をとった後、4段の階段を3分間上り下りしてすぐに心電図をとるのだが、3分間おきに3回心電図をとってくれました。
11時からは、MRI室で心臓のレントゲンを取りましたが、この機械は最新の機械だと聞きました。
ベットに戻ると、脂肪不足を補うためにイントロファット20%(静注用脂肪乳剤)を100cc点滴に追加されました。
鉄分も追加されたので、これだけ点滴しておけば1ヶ月はOKだそうです。
点滴のベースは、塩化ナトリューム・塩化カリューム・乳化ナトリューム・ブドウ糖が主体ですが、濃度が濃いのと低いのがあるようでした。
午後は、残りの輸血400ccを入れました。
それまで、瞼の裏が真っ白だったのですが、だんだん赤く色ついてきて、看護婦さんが生き返ったと冗談言っていました。
また、貧血になると爪が平らになってしまうそうですが、貧血が治ると丸く曲がってくると教えてくれました。
午後の回診で先生が、
肺・肝臓・すい臓・腎臓はすべて良好。
心臓は不整脈がある。腸は開腹手術の要あり。
と話してくれました。
そして、体力をつけるために、明日からリハビリ室で専属インストラクター付でトレーニングをしてくださいと指示されました。
経口栄養剤 口から飲めない人は鼻から入れるそうです
点滴のほかに、経口栄養剤が2種類、各食時間に配られるようになりました。
甘くて美味しくないのですが、これを飲んでいると胃や腸が眠らないので、手術後の回復が早いと看護婦さんは教えてくれました。
次号も
明日は腸の内視鏡検査をするので、「午後から水以外は口にしないように」との指示がでました。
このときから、手術終了3日後の18日まで、食事は一切口にすることは出来なくなったのです。
毎日24時間点滴をするため、喉の横にプラスチックの細い管を通して、そこから点滴をすることになりました。
トイレに行くときも、薬のぶら下がったポールを持っていくので、大変でした。
2種類の薬を挿入するときには、管の途中でジョイントが出来て、一度に挿入することができるので楽でした。
6月5日
午前9時から2リットルの下剤の入った水(経口腸管洗浄剤)を2時間かけて飲むことになりました。
経験者から「飲み難いですよ」と聞かされていましたが、白爺はそんなに飲み難いとは思わず飲めました。
0時半ころ下剤をしてお腹を空っぽにし、検査室に入りました。
1時30分にベットに横になり、肛門から内視鏡を挿入し検査が始まりました。
肛門に麻酔をして入れるので痛いとは思いませんでしたが、腹の中でゴソゴソ動いているのはよく分かりました。
先生は、奥のほうを診ていて、「これから先は入れると出血するな」と独り言を言っていました。
終わったからと迎えの看護婦さんを呼ぶよう指示したのですが、「ちょっと待って入り口近くに小さい腫瘍がある」といって摘出しました。
30分で検査は終わり、初めて乗った車椅子で病棟に帰りました。
その後検査をした先生がベットにきて、次のように貧血の原因を説明してくれました。
①米粒くらいの腫瘍があったが、内視鏡で摘出した。
②腸の奥に大きな腫瘍があり、これが出血しているので貧血になっている。
この腫瘍は内視鏡では摘出できないので、開腹手術をして摘出することになる。
③手術は来週になるが、その前に輸血をすることになる。
④食事をすると出血するので、手術が終わるまで点滴で体力を保つことになる。
⑤家族には、先生から報告する。
ということでした。
6月6日
午前10時ころ腹部のレントゲンを3枚撮とりました。
肺活量検査もしたのですが、3500ccなので看護婦さんが歳の割には高いと驚いていました。
白爺は,「ダイビングしているから、これくらい当たり前です」と心の中で喝采していました。
午後は、腹部のMRI検査です。
立体的に腹部のレントゲンが撮れると聞きました。
4枚くらい撮ってベットに帰ると、外科担当のN先生が顔を見せました。
そして、
①私が手術を担当するNです。
②腸の手術は15日に実施すると決まりました。
③その前に、不整脈があるので手術中に悪さをするといけないので検査します。
④貧血がひどいので、今日と明日で800ccの輸血をします。
⑤貧血になる原因を除去するのだから我慢してください。
と宣告を下されました。
白爺は嫌とは言えず、「あー神様・仏様・・」。
小さい声で、分かりましたと言いました。
夕方から輸血をすると言って、輸血同意書とエイズ同意書を記入しました。
4時ころから予定していた輸血は、血液が届かなくて6時30分からになりました。
何かあるといけないので、最初は200ccを2袋に分けて点滴しましたが、看護婦さんが血圧を何度も計って監視していました。
午後8時には無事に終わり休むことが出来ました。
白爺の気持ちは、
・刑務所で死刑を待つ受刑者
・引揚船上で突進してくる魚雷を見ている自分
のようなものでした。
自分ではどうすることも出来ない、あきらめの境地だったのでしょう。
6月7日
開院と同時に付加心電図をとりました。
通常の心電図をとった後、4段の階段を3分間上り下りしてすぐに心電図をとるのだが、3分間おきに3回心電図をとってくれました。
11時からは、MRI室で心臓のレントゲンを取りましたが、この機械は最新の機械だと聞きました。
ベットに戻ると、脂肪不足を補うためにイントロファット20%(静注用脂肪乳剤)を100cc点滴に追加されました。
鉄分も追加されたので、これだけ点滴しておけば1ヶ月はOKだそうです。
点滴のベースは、塩化ナトリューム・塩化カリューム・乳化ナトリューム・ブドウ糖が主体ですが、濃度が濃いのと低いのがあるようでした。
午後は、残りの輸血400ccを入れました。
それまで、瞼の裏が真っ白だったのですが、だんだん赤く色ついてきて、看護婦さんが生き返ったと冗談言っていました。
また、貧血になると爪が平らになってしまうそうですが、貧血が治ると丸く曲がってくると教えてくれました。
午後の回診で先生が、
肺・肝臓・すい臓・腎臓はすべて良好。
心臓は不整脈がある。腸は開腹手術の要あり。
と話してくれました。
そして、体力をつけるために、明日からリハビリ室で専属インストラクター付でトレーニングをしてくださいと指示されました。
経口栄養剤 口から飲めない人は鼻から入れるそうです
点滴のほかに、経口栄養剤が2種類、各食時間に配られるようになりました。
甘くて美味しくないのですが、これを飲んでいると胃や腸が眠らないので、手術後の回復が早いと看護婦さんは教えてくれました。
次号も
これは、真夏でも体が冷えて体がガタガタ震えますね。
次回は、いよいよクライマックスですか!?
臨場感と、迫力があって楽しみです!!(こりゃ、失礼)
2リットルを短時間で飲むのは、苦しいですねー。ビールなら美味しく飲めるのですが・・・。
輸血・たくさんの点滴・苦しい検査・・・本当にお疲れ様でした
白爺様は精神的にもお若いんですね!オロオロしていらっしゃらないんですもの!すごい!
あらためて切腹の跡を眺めたら、臍上から下に18針縫ってありました。治った今の寸法では臍をカーブして16センチありました。
これだけの手術が痛みを全然感じないで終了したことは、日本の医学に敬服します。
外は治っているのですが、中は見えないので・・。
食事も腸閉塞になり易いというので、消化のよいものを食べるようにしています。
退院したら寿司を食べるぞ!と意気込んでいたのですが、テニアンの魚釣り仲間の方が同じ手術をして、退院後すぐに食べたら腸閉塞になったと聞いたので、ゆっくり慣らしてからとガマンしています。