筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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防人の歌 万葉集 巻20-4401

2025年02月21日 | 20.万葉の花鳥風月

防人の歌 (万葉集より)

万葉集/巻20-4401  作者/他田舎人大嶋 

唐衣(からころむ)  (すそ)に取りつき  泣く子らを
               置きてそ来(き)ぬや   母(おも)なしにして

【意味】唐の衣の裾にすがって  泣きじゃくっていた子供らを
    残して旅に出てしまったよ  母親のない状態で

 ※「唐衣」大陸風の衣。〈からころも〉の転。
 ※「子ら」①〈子〉の複数。②男性が女性を親しんで呼ぶ語。ここでは①。
 ※「来ぬや」〈ぬ〉完了・終止形。

「万葉の歌」に触れて、万葉時代にタイムスリップしてみませんか。


防人・・・➡「 崎 さき 守 もり 」の意味

古代、筑紫(つくし)・壱岐・ 対馬 など北部九州の防備に当たった兵士。 663年の 白村江 はくそんこう の戦い以後制度化され、初め諸国の兵士の中から3年交代で選ばれ、のちには東国出身者に限られるようになった。

防人歌(さきもりのうた)とは、九州沿岸の守りについた防人の詠んだ歌。 また、その家族などが哀別の情を詠んだものをもいう。 万葉集の巻14・巻20にあります。

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