防人の歌 (万葉集より)
万葉集/巻20-4401 作者/他田舎人大嶋
唐衣(からころむ) 裾(すそ)に取りつき 泣く子らを
置きてそ来(き)ぬや 母(おも)なしにして
【意味】唐の衣の裾にすがって 泣きじゃくっていた子供らを
残して旅に出てしまったよ 母親のない状態で
※「唐衣」大陸風の衣。〈からころも〉の転。
※「子ら」①〈子〉の複数。②男性が女性を親しんで呼ぶ語。ここでは①。
※「来ぬや」〈ぬ〉完了・終止形。
「万葉の歌」に触れて、万葉時代にタイムスリップしてみませんか。
防人・・・➡「 崎 さき 守 もり 」の意味
古代、筑紫(つくし)・壱岐・ 対馬 など北部九州の防備に当たった兵士。 663年の 白村江 はくそんこう の戦い以後制度化され、初め諸国の兵士の中から3年交代で選ばれ、のちには東国出身者に限られるようになった。
防人歌(さきもりのうた)とは、九州沿岸の守りについた防人の詠んだ歌。 また、その家族などが哀別の情を詠んだものをもいう。 万葉集の巻14・巻20にあります。
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