MAYURI SHOJI
体当たりリポーターの取材日記
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庄司麻由里のカッパすいすい

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日記?/?2007年08月06日 12時04分21秒
どうしちゃったの?ハリウッド映画・・・・・

最近、映画の試写会に行くことが多くなりました。というのは、私がやってるラジオ番組の中で、話題の映画について、ご紹介するコーナーがあるのです。ですから、公開前にいち早く観て、見所などをお伝えしています
さて、番組の中では、私の個人的な感想をそんなに長くはお話できないし、公開前だと、内容もあまり詳しくお話してしまうと、楽しみにしていらっしゃる方に申しわけないので、かいつまんでお伝えしているのですが、このブログは私の個人的なものなので、ちょっと個人的な感想を書いてみたいと思うのですが・・・
というのは、なんだか最近、映画を観ればみるほど、どうしちゃったの?ハリウッド映画・・・???という感想を持っちゃうんです・・・・・。
特に「ハリーポッター 不死鳥の騎士団」
もし、まだ観ていない方で楽しみにしている方は、ここから先は読まないほうがいいかも・・・・
この映画には、つくづくガッカリ・・・・・・
別に私はもともとハリー・ポッターのファンというわけではありませんでした。第一巻の「ハリーポッターと賢者の石」が出版されたとき本を読んだ感想は、正直言って、なるほどなかなかおもしろいけれど、子供のときに夢中になって読んだ「長靴下のピッピ」とか、「くまのパディントン」とか、「スプーンおばさん」とかの童話の世界と、そう変わりがないように思え、この童話に、子供たちはともかく、なんで大人が夢中になるんだろう・・????アイテムとかの設定がものすごく細かくて、テレビゲームのロールプレイングゲームみたいだからなのかな・・?それとも、大人が疲れていて、子供のときに信じた魔法の世界にもう一度浸りたいからなのかな・・・?などと、あまりブームには乗れない自分を感じておりました
とはいえ、映画を観れば、第一作は、魔法の世界がワクワクする映像になっていて、ほうきに乗って空を飛んだり、魔法のグッズを買い物に行ったりと、ファンタジーとして家族で観るには、まぁ楽しめる映画になっているとは感じたのですが・・・・・
ところが、2作3作あたりまではともかく、4作目の「ハリーポッター炎のゴブレット」あたりから、なんだかちっとも楽しくないなーどうして、こんな残酷な場面が多いんだろう??魔法ってもっと明るくて楽しいものじゃないんかしら??と非常に違和感を覚えていたのですが、今回の5作目「不死鳥の騎士団」にいたっては、もう不快感ともいえるぐらいのうんざりぶり・・・・というのは、なんだか全編にわたって、ものすごく暗くて陰険な話なんです。
物語の初めからして、ハリーは冤罪で裁判にかけられちゃうし、なんとか学校に復帰したものの、「あいつはうそつきだ」と学校中のみんなから無視され、まるでいじめそのもの・・・・やがて、ダンブルドア校長先生は権力争いに負けちゃって校長先生の職を追われ、ホグワーツ魔法学校は、魔法界の政府から派遣された意地悪この上ない女の先生にいわれのない弾圧を受けることに・・・・・この女の先生の意地悪がもう半端じゃなく陰険で、憎たらしくて、しかも権力をかさにしているところがあまりにリアルで、本当に観ていて息苦しくなるほど・・・・・・・・・これに反発してハリーたちがこっそり立ち上がり、影で自衛団を作るという話なんだけど、これってまるで、不当解雇された会社員が組合を作って立ち上がるみたいな話で、ちっとも楽しくないの・・・・さらにサラリーマンの組合より始末に終えないのが、街にはられているポスターでもおわかりのように、魔法戦争になっちゃうんですから・・・・!まさにクライマックスは血みどろの殺し合い・・・・
えーーーーっ!?魔法って殺しあうためにあったのぉ????魔法って、もっと明るくて、楽しいものじゃなかったの????と、叫びだしたくなっちゃう気持ちをおさえて、試写室を出たのですが、なんとも後味が悪く暗~~~~い気分。監督は「ハリーたちが大人になって行く上での成長物語だ」と言っているのですが、そんなリアルな現実に直面して苦悩するハリーをみんなが見たいのかな・・・???だってそんなことは現実に生きているうえでうんざりするくらいまわりにあって、私たちが、特にファンタジー映画の中に求めているのは、人間社会そのものではなく、その心のうさをひととき忘れさせてくれる世界ではないのかしら・・・?

実は、これと同じようなことを「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド」を観たときにも感じて、第1作、第2作は、あのジョニーデップ演じるジャックスパロウ船長の、かっこいいんだけどちょっとなよなよして、お間抜けなところもあるひょうひょうとしたキャラクターで、笑えるシーンもたくさんあり、なんたって、一度死んでもよみがえっちゃうっていう設定で、のんきな娯楽として観れたのに、第3作「ワールドエンド」では、なんだかものすごく人間関係が複雑になった上、ストーリーを深刻にするために、やはり死んだら蘇れないこともある、みたいなことにむりやりなりさらに主人公たちがそれぞれ、仲間を次々と裏切り、果てはやはり血みどろの海賊大戦争・・・・・・・・どうして、こんなにファンタジー映画が殺し合いばかりになっちゃうのかしら・・・・・?さらに、この殺し合いが、勧善懲悪みたいな、単純に悪者を退治してメデタシメデタシ・・!!なら、まだいいのだけれど、そうじゃないところが、後味が悪いんですね・・・・・・
なんかスカッとする映画が観たいな~~~~


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