食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

あなたのバランスをサポートするサロンConcordia~コンコルディアのsoraがお届けする薬膳・食養生のことなど

寒い日に血流を良くするおやつ

2016-02-02 | 血行をよくする
よもぎ餅をいただいたので、寒い日に血流を良くするおやつを作ってみました。


よもぎ餅を焼いて、黒砂糖で作った蜜と胡桃(くるみ)をトッピング。

1人分でよもぎ餅1切れ。
蜜は黒砂糖大さじ1を1.5倍の水で溶いて、とろみが出るまで煮詰めます。
胡桃は3粒を粗く砕きます。

よもぎは、漢方では「艾葉(がいよう)」と呼ばれています。

経絡(ツボの集合、気の通り道)を温めて冷えからくる痛みを取ったり、不正出血を止める働きがあるとされています。
血行をよくするので、このブログで何度も登場している「お血」―血の固まりや鬱血(うっけつ)のこと―の解消を助ける食材です。

冷えや肩こり、生理痛がある時に摂り入れてみてください。

よもぎに体を温めて消化機能を整えるもち米をプラスした、よもぎ餅。
さらに同じく血流をよくして「お血」を取り除く働きのある黒砂糖と、腎を補って体を強壮にしてくれる胡桃との組み合わせ!

冷えがツラい時、血流を良くしたい時におススメのおやつです。
材料さえ揃えれば簡単にできてしまうのでぜひお試しください♪

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・苦/肝・脾・腎

効能
経絡を温め血流を良くし、不正出血を止める




申込み受付中のワークショップとコース

ワークショップ『はじめての薬膳・食養生』
2/20(土) 13:00~15:30
受講料3,500yen(テキスト代込み、薬膳茶・お菓子付き)

お申し込み締め切りは、開催日の1週間前です。

ワークショップのお申し込みはこちらから
フォームメーラーの、スマホ、携帯からも送信できる、SSL対応のメールフォームを使用しています。



『東洋医学と薬膳の基本が身につくコース』全4回
1日目:陰陽五行ベーシック
2日目:五行と体と心のつながり
3日目:気・血・水のはたらき
4日目:薬膳と食養生の基礎知識

日程
3月スタート・木曜コース
 3/3、10、17、24 10:30~15:30
受講料30,000yen(テキスト代・材料費込み、薬膳茶・お菓子付き)
単日参加も可能です。その場合、料金は1日につき8,000yenとなります。開催日の1週間前までにご予約ください。


フォームメーラーの、スマホ、携帯からも送信できる、SSL対応のメールフォームを使用しています。
SSL標準装備の無料メールフォーム作成・管理ツール | フォームメーラー



2016年3月までのスケジュール
おうち薬膳ワークショップsoraのごあいさつ
漢方・薬膳との出逢い
新しいサロン Concordia~コンコルディア

見た目は似てますが

2013-12-10 | 血行をよくする
今日のテーマは「紅花」(べにばな or こうかと読みます)です。
おなじみの「お血」解消シリーズのひとつです。
(「お血」の「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)


「お血」って何?と思ったら、ターメリックチンゲン菜の解説をご覧ください。

紅花は、漢方では血流を改善して経絡の通りをよくする、「お血」を取り除き痛みを止める、働きがあるとされています。
(経絡:気や血が流れる通路のことで、五臓六腑、筋肉などの組織、皮膚などを互いに繋げるネットワークです。)

特に子宮に作用するので、生理不順・生理痛・月経前症候群(PMS)などに用いられます。
滞った血流を改善して、痛みやコリを和らげるので、肩こりや関節痛、胸の痛みにも。

ただし、妊婦さんと月経過多の人には禁忌(=使ってはいけない)です。

炒め物に少し加える、お酒に漬けて紅花酒にする、といった調理法がありますが、お茶とブレンドするのが一番お手軽です♪
おススメは「マイカイ紅花茶
以前ご紹介した気の巡りをよくするマイカイカと、体を温める紅茶、そしてこの紅花をブレンドします。

生理の一週間前ぐらいから飲み始めると、体が温まって気も血も巡りがよくなり、つらい時期の痛みを軽くしてくれます(^-^)
紅花には独特のクセがあり、たくさん使うと微妙なお味になります…
1人分の紅茶でティースプーン半分ぐらいにしておいた方が、美味しくいただけますよ☆

ちなみに、この紅花に見た目がちょっと似ているのがサフラン
漢方では「番紅花(ばんこうか)」と呼ばれています。
同じく「お血」を取り除く働きもありますが、性質は体を冷やすで、クールダウンさせて精神を落ち着けるのに用いられます。
カレーのサフランライスは、スパイスで熱くなり過ぎないように、バランスを取る役割をしてるのかも!?

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・甘/肝・心

効能
血流を改善して経絡の通りをよくする
「お血」を取り除き痛みを止める



1月のワークショップ受付中
体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~(入門編)
自分の体質を知る(体質改善コース)
今日からできる花粉症の養生講座
老化にかかわる腎の話(症状改善コース)
カゼに克つ!春のはじめの食養生(季節の食養生コース)
詳しくはこちらをご覧ください

コースのご説明
出張ワークショップも承ります

ターメリックで痛みよさらば

2013-12-06 | 血行をよくする
インド料理を食べてきました。美味しかった~(*´艸`)
柔らかくて辛みと塩気が絶妙なバランスの、タンドリーチキン。
はじめてマサラドーサを食べました。

ドーサは、南インドのお料理で、お米とウラッドダルという豆をペースト状にすりつぶし発酵させた生地を、薄く伸ばして焼いた、クレープのようなものです。
このドーサで、香辛料で炒めたじゃがいもをくるんだのがマサラドーサです。

そして真打登場!


シーフードカレー(^0^)

大満足でした。
スパイスで体中ぽっかぽか。
この冬やみつきになりそうです☆

それはさておき。
今日のテーマは、カレーの黄色いスパイス「ターメリック」です。

ターメリックは「うこん」と呼ぶのが馴染み深いと思いますが、漢方では「姜黄(きょうおう)」というのが正式です。
うこん」は別にあって(漢字は「鬱金」と書きます)、黄色ではなく、グレー味がかかった白い生薬です。

姜黄鬱金どちらも、血と気の巡りをよくする働きがありますが、姜黄が体を温めるの性質なのに対して、鬱金は体を冷やすの性質なんです。
白い方の鬱金はなかなか手に入らないので、身近ではないですが…ちょっと豆知識でした(^ ^)

なのでここでは「ターメリック(姜黄)」でご紹介させていただきます。

ターメリックには、血流を改善して「お血」を取り除く、気の巡りをよくして痛みを止める働きがあるとされています。
(「お血」の「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)
生理痛、腹痛、胸痛、肩の痛みなどに用いられます。

最近何度か登場している「お血」。血の固まりや鬱血(うっけつ)のことです。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。
詰まると痛みが生じます(´・ω・`)
(お血についてはチンゲン菜でも解説していますので、あわせてご覧ください。)

ターメリック単品は結構苦味があるので、入れ過ぎると苦くなります。
カレー粉に少し足す感覚で使うといいですよ☆

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、辛・苦/肝・脾

効能
血流を改善して「お血」を取り除く
気の巡りをよくして痛みを止める



1月のワークショップ受付中
体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~(入門編)
自分の体質を知る(体質改善コース)
老化にかかわる腎の話(症状改善コース)
カゼに克つ!春のはじめの食養生(季節の食養生コース)
詳しくはこちらをご覧ください

コースのご説明
出張ワークショップも承ります

血の固まりや打ち身、熱感のある腫れにチンゲン菜

2013-11-25 | 血行をよくする
腫れ物ができてしまいて…熱感があって痛かったです(´・ω・`) 
そんな症状を改善してくれたのがこれ!「青梗菜(チンゲン菜)」が今日のテーマです。

漢方では、「お血」(「お」は、「やまいだれ」の中に「於」を書きます)を散らして腫れを引かせる、体の余分な熱を取り除く働きがあるとされています。
血の巡りをよくする食べ物です。

「お血」というのは、血の固まりや鬱血(うっけつ)のことです。
何らかの理由で血の流れが悪くなり、血が濃くなっていき、体のどこかに詰まってしまった状態を「お血」といいます。

生理の時にしんどくて黒い固まりが出るのも、打ち身がなかなか消えないのも、この「お血」です。
針で刺すように同じ所が痛む、色が黒っぽい、固まりがある、出血がある、などの特徴があります。

このお血の解消にいいのが、青梗菜なんです(^_-)
熱感のある腫れや痛み、打ち身がなかなか治らない時や、体に熱がこもってイライラする時に摂り入れてみてください。

生理痛にも用いられますが、青梗菜は体を冷やす性質なので、もともと冷えがある人は、温める働きのある唐辛子や薬味・スパイス類と一緒に食べるようにしてください。

カロテン、ビタミンC・Eなどが豊富で抗酸化作用が強く、がんや生活習慣病の予防効果も期待できます。
カルシウム、鉄などのミネラル類も多く、栄養価の高い野菜です。
油と一緒に調理するとビタミン、ミネラルの吸収率がアップします。

ちょうど生理と重なる時期だったので、血液を浄化して血の巡りをよくする黒きくらげと組み合わせた、炒め物を作りました。
体を冷やし過ぎないように、温める働きのあるにんにくと紅花を一緒に炒めています。

簡単おうち薬膳レシピ
青梗菜と黒きくらげの紅花炒め
鬱血を解消します。打ち身や生理痛にも


作り方(2~3人分)
(1)青梗菜2株は食べやすい大きさに切る。黒きくらげ6~7gは水で戻し石づきを取る。
(2)フライパンにごま油大さじ1を引き、スライスしたにんにく1/2かけを炒め香りが出てきたら、青梗菜・黒きくらげを入れて炒める。
(3)紹興酒大さじ2・オイスターソース大さじ1・しょうゆ小さじ1で味付けする。
(4)紅花を加えて軽く混ぜ、器に盛る。

紅花も血の巡りをよくする食材です。紅花と黒きくらげについては、また改めてご紹介します☆
冷えを強く感じる時は、にんにくと紅花の分量を多めにしてください。唐辛子やしょうがを使ってもOK!

気になっていた腫れは2日後に見事消えてくれました(^-^)v

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
涼、辛・甘/肝・肺・脾
※性質を平としている資料もあります

効能
血の固まりや鬱血を散らして腫れを引かせる
体の余分な熱や毒素を取り除く



11~12月のワークショップ受付中
体と食べ物の陰陽~はじめての薬膳~(入門編)
自分の体質を知る(体質改善コース)
冬の食養生と薬膳(季節の食養生コース)
詳しくはこちらをご覧ください

出張ワークショップも承ります

疲労回復にお酢(酸味)を摂る

2013-08-08 | 血行をよくする
夏はさっぱりした酢の物がとても美味しいですよね。今日のテーマは「お酢」です。

酸味(酸っぱい味)には、収れん効果があり、汗の出過ぎを防ぎます。
また、酸味と甘味(甘い味)が合わさると、さらに唾液が出て体に必要な水分を生みだしてくれます。
甘味には疲れを取る効果もありますから、お酢と砂糖が入っている三杯酢を使った酢の物は、夏にうってつけの食べ物なんですね。

漢方では、お酢は血流をよくして血の固まりを取り除く、消化機能を促進する、殺菌の効果があるとされています。

クエン酸には、筋肉中の乳酸を分解してこりをほぐす作用があり、疲労を回復します。
アミノ酸が血液をサラサラにしてくれます。
胃液の分泌を促すので、食欲を刺激して消化を助けます。
殺菌効果は、台所用の除菌スプレーや、酢水を沸騰させて部屋に置き冬かぜのウイルス退治に使われたりします。

お酢にも色々種類がありますが、おおまかに分けるとこんな感じ。
穀物酢⇒小麦・とうもろこしが原料でさっぱりした味。ドレッシングに合う。リーズナブル。
米酢 ⇒米が原料。穀物酢より味にコクとまるみがある。穀物酢よりお値段高め。
黒酢 ⇒玄米が原料。米酢の一種。代謝を上げてくれるなどの効能があるアミノ酸が、穀物酢の10倍。味も匂いも強力。
果実酢⇒果物が原料。米酢よりまろやかな味なのでドリンクに使いやすい。

作ってみました
ミ○カンのCMでおなじみの鶏のさっぱり煮に、中華食材店で買った鎮江香醋(黒酢)を使ってみました。
黒酢風味 鶏のさっぱり煮
血行をよくして疲労を回復し、体を潤します


黒酢と黒砂糖を使ったので色も酸味も濃く仕上がりました。美味しかった!

穀物酢の量を小さじ2杯程度減らし、その分黒酢を入れました。
砂糖は黒砂糖を使いました。体を温め血行をよくする効果があります。
鎮江香醋は味も匂いも強力な黒酢なので、餃子や小龍包などのガッツリお肉系によく合います☆
黒酢は胃酸の分泌を高めるので、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の方にはあまりおすすめできないです。
卵には体を潤したり、イライラをおさえる効果があります。

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
温、酸・苦/肝・胃

効能
血流を改善し血の固まりを取り除く
消化機能を促進する
殺菌、殺虫、食中毒の予防