陶房 秀星~shusei~

2016年2月沖縄から熊本に作陶拠点を移しました

温かい気持ちにしてくれた、僕の心の宝物

2011-10-19 15:11:29 | 沖縄

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第5回世界のウチナーンチュ大会閉会式でのこと

 

最後の花火が終わった後

空からグランドいっぱいに

3メートルくらいの金色のテープが降ってきました。

 

僕の目の前にも落ちてきたので

金色のテープを掴み引っ張ろうとすると

同じテープの先を

組踊をした小学生高学年くらいの女の子も握っていました。

一瞬引っ張ったのですが

僕は金色のテープから手を離しました。

 

 

当然その女の子は金色のテープを自分の方に手繰り寄せました。

するとその女の子は集めた金色のテープを持って

僕の前に来ると

金色のテープがのった小さな両手を差し出し

僕にくれるというのです。

 

女の子も1本しか持っていない金色のテープを

さすがに受け取れないので

「いいよ」

と言って受け取らないと

 

その女の子は金色のテープの半分くらいのところを持ち

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半分に千切ると

笑顔で

半分になった金色のテープを持った片手を

僕の方に差し出したのです。

 

その時の女の子の笑顔は

その金色のテープより

何よりも

キラキラと

輝いて見えました。

 

女の子のその行動に

全身何かに包まれたように温かくなり

思わず涙が出そうになりました。

 

 

沖縄の人の心の

優しさ

温かさは

分かってはいましたが

こんな小さな女の子まで

一瞬でもテープを引っ張ろうとした自分が恥ずかしくなりました。

 

この女の子から

いっぱい学び

いっぱい心の中に素敵な物を詰め込んでもらい

最高だった

第5回世界のウチナーンチュ大会が

更にいいものとなり

その夜は

とても清々しい気持ちで

半分になった金色のテープを片手に

沖縄セルラースタジアム那覇を後にしました。

 

 

 

 

金色のテープは部屋に飾られてキラキラ輝いています。

何でもない半分に千切れたテープだけど

僕にとって心の宝物です。

 

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コメント (2)
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