カメラを片手に

ハゲイトウ、雁来紅いや鎌柄と八一

曇り空の朝、午前10時前から時折陽射しが漏れ始め天候は回復傾向のようだ。
気温は深夜に記録した19.1℃から徐々に上昇し、最高気温は26℃ほどになり、
明日以降は高気圧に覆われてほぼ晴れるようだが、気温は30度ほどと高く、
秋の訪れはまだ先のようだ。
      9時半、23.2℃、85%

今日の誕生日の花はヒユ科の一年草「ハゲイトウ・葉鶏頭」、とても鮮やかな
葉色を愉しむカラーリーフプランツで、秋の深まりに従い色が冴えてくること
から「葉が美しい鶏頭」という意味あいから「葉鶏頭」と名付けられた。 
      

花は葉の付け根に淡緑色の小さい花を咲かせると言うが・・・
花言葉は「情愛」「絶望」
      

中国語では「雁来紅・ガンライコウ」、雁が飛来してくる秋になると、その葉が
美しい紅色に染まるところからです。
平安期、清少納言は「枕草子」で記述する
かまつかの花 らうたげなり 名ぞうたてあなる 
             雁の来る花とぞ 文字には書きたる」と

このように別名は「鎌柄・かまつか、かまづか」といい、
明治から昭和の歌人・美術史家・書家でもあった「会津八一」(1881-1956)
号は「渾斎」や「秋艸(しゆうそう)道人」で、後者の「艸」は草を意味し、
 萩・菊・葉鶏頭など秋の草花を好まれたことからと。
山行集「雁来紅」で詠まれた歌、終戦直後の気持ちを詠まれている。
雁来紅第8首、1945年61歳
かまづかの下照る窓に肘つきて世をあざけらむとごころもなし
意)”葉鶏頭が赤く美しく照り映える窓に肘をついて、
       世間を嘲笑うような鋭いしっかりした心は今の私にはない”

淡路島「文学の森」の中にこの歌碑があり、この拓本は連れ合いの恩師から。
            

今の世の中、国葬論争などを見ていると・・・・・・。

会津八一は奈良の古寺・古仏を歌い、歌集「南京(なんきよう)新唱」「鹿鳴集」
を編纂されており、東大寺や法隆寺など奈良には自筆歌碑が20基ある。 

それ以外に八一の字を集字して建てられた歌碑が、明日香村に2基ある。
聖徳太子生誕地「橘寺」に黒駒の歌がある。
『くろこまの あさの あがきに ふませたる 
            をかの くさねと なづさひ ぞ こし』
 意)太子が朝、黒駒に乗って走ると この岡の草は、
  その馬に踏ませたものだなあと、懐かしく思いながらここにやって来た
      

もう1基は「飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)」 参道右脇にあるのだが・・・
実は、万葉集  巻十三  3222 作者不明で万葉歌碑になります。
「みもろは 人の守る山 もとへは あしび花さき すえへは 椿花さく
              うらくはし山ぞ 泣く子 守る山  八一」
      2022.9.26

あれっ、この歌の「三諸」は三輪山をさすとばかり思っていたのですが・・・
「三諸」を飛鳥の甘南備山だとする説もあることからここに建てられたか。

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