秋らしい清々しい気候に。

昨日20日から一般公開が始まった興福寺・中金堂、裳階のついた平屋根なんです。

その屋根瓦は7種類、2011年から2014年にかけ7万1000枚焼かれ、
重さは230トンを越え、一日30枚のペースで一枚一枚手で葺かれたそうだ。
2016年3月に最後の見学会が行われた時の様子です。






新しい鬼瓦には日付と興福寺貫主のお名前が



軒丸瓦の周縁部分と、軒平瓦の下方に神秘的なチカラを感じさせる鋸歯文が見られる。


尚、大柱36本はアフリカ(カメルーン)産で、1mの太さを揃えるのは難しくなり、
金額も高騰し10年かけてさる材木商が購入されたようだ。

見学会で上から覗かれた仮金堂(1975年に薬師寺旧金堂.室町時代を移築したもの)は、
講堂としての再整備がおこなわれると・・・。



また発掘調査で東回廊基壇の内側から、金箔の貼られた安土桃山時代(16世紀末)の
五七桐文軒丸瓦が出土しており、金箔瓦は奈良では初めてで、全国でも二例目になり、
豊臣秀吉が造営したとされる中門の瓦ではないかと考えられています。
いつか公開されるときが来るでしょう。