カメラを片手に

ユズリハの黒い実

今朝も雲の隙間から日が昇り、最低気温は2.4℃で吹く風は冷たく、陽射しも
弱い。日中の最高気温は午後1時過ぎの9.3℃、これで平年並みの寒さかも。
だが日本海側から北日本にかけ大雪に見舞われ、この後もさらに強いXmas
寒波がやってくるという。

11時頃、下校時の見守りボランティアで会った子供たちは元気そのもの!!
二学期の終業式も終わり、明日から冬休み、Xmas、お正月と子供にとり一番
嬉しい日々が続くわけですね。
      14時、8.3℃、53%

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花は「ユズ・柚子
この21日は冬至でユズ湯で愉しみましたが・・・
生長の遅い柑橘で「桃栗3年柿8年、枇杷は9年でなりかかり、柚の大馬鹿18年」
と言われる実生、カラタチへの接ぎ木で数年で収穫可能になっている。

中国・揚子江上流の原産のミカン科、柑橘類の常緑小高木で、日本へは万葉集
には詠まれず、平安時代初期には伝わったとみられ 、果実の強い酸味と香りが
好まれ、果汁より果皮を日本料理の香りづけとして用い「ホンユズ・本柚子」
と呼ばれることもある。
花言葉は、香り良く明るい黄色の果実を実らせることから「健康美
      

お話はユズ続きで・・・
年内最後の医者通いの帰り道、ふと見た木に黒い実がついていました。
お正月飾りにも用いられる「ユズリハ・杠」、新芽が出た後譲るように古い
葉が落ちるため、家が代々続くことを象徴する縁起のいい植物ですね。
さらに常緑樹つまり常磐木とされ、葉柄の赤い色が呪力があると信じられた
ことも、ユズリハが正月と結びついている理由ともされている。

本種は本州中南部以西の山林に生える雌雄異株の常緑高木、樹高は10mほど。
春に新葉が出そろうと、古い葉がいっせいに落葉し、5月頃に茶色で小さな
目立たない花を咲かせる。
     雌花              雄花
 借用

秋に熟すと黒い実をつける。
実にはダフニフィリン、ユズリミンなどの複雑な骨格構造のアルカロイドの
ユズリハアルカロイドを多数含み、家畜が誤食すると中毒の原因となる。
なお林宏著「吉野の民俗誌」に、熱を加えて処理すると食べることができる
と記載されているが、アルカロイドは取り扱いが難しく避けた方がよい。
近年の研究にて抗がん、抗HIV、抗酸化作用など様々な生物活性を示すとも。 

和名の由来は二つほどで、古葉が「譲る」ように散るので「ゆづるは」に。
江戸時代に刊行された「大和本草」によると、
「春新芽がすっかりすっかり整ってのち、
 これを見届けるかのように、
 親である旧葉が落ちるゆえにユズリ葉と名づく、
 またわが国では歳首の賀具とする」

二つ目は、古名は「ユズルハ・弓弦葉」、葉の中にある主脈がはっきりと目立
ち、弓の弦のように見えることに由来する。
万葉集 巻2 111番 弓削皇子が詠む(額田王に贈る歌)
原)『古尓 戀流鳥鴨 弓絃葉乃 三井能上従 鳴済遊
詠)「古に 恋ふる鳥かも 弓絃葉の 御井の上より 鳴き渡り行く」
意)昔のことを恋い慕う鳥なのだろうか、
    ユズリハの樹のある御井の上を通って、鳴きながら飛んで行く

さらにそこから発展した地方名(方言)として「ツルノハ」といい、
弦から鶴にかわり、めでたいものとなる。 

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