カメラを片手に

露草と犬蓼は泉鏡花の辞世の句に

台風第10号 (ハイシェン) は朝鮮半島をかすめ日本海に抜けるコースで、日本
から離れているが、やはり九州各地に猛烈な風雨で爪痕を残しているよう。
宮崎では土砂崩れで行方不明者が出ているとの報道が・・・無事を祈る。
関東や四国でも猛烈な雨が・・・今後は吹き返しの暴風と豪雨に警戒し、
その後の河川の増水にも厳重注意をしなくてはいけませんね。
一方奈良県南部に大雨警報が出ていたが、ここ奈良市内では朝方に吹いた
風は7m/sほど、雨も同様で7㎜と山々が壁となり守られたようだ。
      7時半

今日9月7日は『泉鏡花忌』で、小説家・泉鏡花の1939年の忌日で、明治後期
から昭和初期にかけて活躍した小説家で戯曲や俳句も手がけた。金沢市生れ、
8歳の時母を亡くし、尾崎紅葉に3年間師事し、その後も終生崇めた 。
「夜行巡査」で評価され、『高野聖』で人気作家に。

芸妓 だった妻とは紅葉に「女を捨てるか、師匠を捨てるか」と迫られ反対さ
れたが、出会いから27年目の鏡花52歳の年に入籍し、死の直前「有り難う 」
の言葉を残す。
その枕元に「露草や赤のまんまもなつかしき」のメモが残り、辞世の句に。
          *「赤のまんま」とはイヌタデ・犬蓼のこと
 
 
鏡花は書斎次の間の物干し台で、草花を大切に育てておられ、葬儀の棺に
愛用の眼鏡など遺愛の品の一部とともに納められたそうだ。

この季節の鏡花の俳句です。
木槿垣萩の花垣むかひあひ
 

濱寺に一本咲ける桔梗かな


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