夜明け前から降り出した雨、音もなく静かに降っており、最低気温は19.0℃と
暖かな朝、深夜には止むようだが、この後移動性高気圧が日本列島を覆い始め
爽やかな秋がやってきて、朝夕は冷え込むことになるようだ。
小雨ですが、東の春日奥山は・・・。


10時、19.6℃、95% 14時、20.0℃、94%
NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はキク科の「フジバカマ・藤袴」
和名の由来は諸説あるが、筒状の花弁が藤色の袴に似ていることからと。
万葉集では、秋の七草を詠みこまれたあの有名な一首のみです。
古今和歌集、秋の巻に藤原敏行・紀貫之・素性法師が藤袴を詠んだ歌が並ぶ。
その後、この三首から多くの歌が派生している。
239 藤原敏行
『なに人か 来て脱ぎかけし 藤ばかま 来る秋ごとに 野辺を匂はす』
240 紀貫之
『やどりせし 人のかたみか 藤袴 わすられがたき 香ににほひつつ』
241 素性法師
『ぬししらぬ 香こそにほへれ 秋の野に たがぬぎかけし 藤袴ぞも』
このように微かな香りが漂っており、中国・唐代には「香草」として珍重
され、枝を3日ほど陰干しすればより一層匂い、この匂いは『クマリン』の
香り(桜餅の桜の葉の香り)に当たる。

小庭ではすっと伸びた茎の先端に房状に花を咲かせており、今日は雨粒も。
花言葉は「あの日のことを思い出す」
花言葉は「あの日のことを思い出す」

源氏物語、藤袴(五十四帖の第三十帖にて)
『同じ野の 露にやつるる 藤袴 あはれはかけよ かことばかりも』 夕霧
『同じ野の 露にやつるる 藤袴 あはれはかけよ かことばかりも』 夕霧

さて忘れぬうちに10月5日の飛鳥公民館講座、お宝さんぽ「春日山原始林」、
講師は春日山原始林を未来へつなぐ会事務局長「杉山拓次」さんです。
講師は春日山原始林を未来へつなぐ会事務局長「杉山拓次」さんです。

地理院地図より、赤線を歩く

奈良公園の早朝の芝には、シカのウンチがいっぱい。
でもフンコロガシの一種が食べてくれ、あっという間になくなる。

体表に付くダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる『ぬたば』
3年前まではイノシシも浴びたようだが、豚コレラで数が減り、最近は姿を
見せることは少なくなり、これはシカだそうです。

フジの太いツルが太い木を伝って生えている。

春日野もみじの里『水谷茶屋』、紅葉はまだまだで青紅葉。
11月中旬以降で、下旬にならないとだめかもしれない。

この先から春日遊歩道が始まります。
なお『月日亭』までは利用者の車やバイクは入れるも、それからは進入禁止!
春日原生林内でもフジヅルが・・・

カラスザンショウ・烏山椒


写真の『ナギ』👇と、『モミ』の木、どちらも樹齢200年だそうです。

山際には小さな実の在来種『ムラサキシキブ』と『ヤブムラサキ』が・・・
葉の下に実ができるのはヤブムラサキです。


ムラサキシキブ ヤブムラサキ
道沿いにもシソによく似た香りを持つ『ヤマトウバナ』だったかな?

切り株や倒木からも更新が始まっている。

でも今この春日原生林で問題になっているのが、外来種のナンキンハゼの増生

特に山の荒廃でシカの食害(通常は5頭/1km² が奈良公園では50頭/1km² )
後ろは鹿よけ柵で植物が生えるが、手前はシカが食べないシダなどの植物だけ

シイ枯れ(半分枯れて半分生き残る)などで


土が雨で流れだし、川幅が広がる。

春日大社の禁則地・御蓋山への道が・・・今日はここまででした。

足元にはカエデが一枚・・・

戻る途中、メモリの中で瞑想したり、タゴガエルやサワガニを捕まえたり、
小さなヒルを捕ったりと・・・


タゴガエル サワガニ
なかなかこの講師『杉山拓次』さん、できるね。