カメラを片手に

大和・畝傍山の麓を通る

昨日は夕方、土砂降りの雨で警報も出た。二階の戸を閉め忘れ
吹き込んできた雨でびしょびしょ、留守番もできないなんてと
叱られる前に拭き取った。
今朝の最低気温は23℃台、でも近づく熱帯低気圧の影響で蒸し
暑さが残る。遠く東の春日奥山の上空は久しぶりの快晴に。
日中は34.1℃と猛暑日は逃れたようだが、発生した台風6号の
影響で夜にはまた雨、週末にかけ影響があるらしく、夏祭り
などの花火が中止にならぬように願いたい。
9時

先日所用で、橿原市内へ行った際渋滞に引っかかり、迂回して
市の中心に位置する『畝傍山‣うねびやま』の周辺の神武天皇陵
や橿原神宮の前から新沢千塚古墳群を通り、車で一周してきた。


畝傍山は天香久山(あまのかぐやま)と耳成山(みみなしやま)を
合わせ大和三山として平成17年7月14日に名勝指定されており、
万葉集(巻一、13)中大兄皇子が詠んだ歌
香具山は 畝火ををしと 耳梨と 相あらそひき 神代より 斯くにあるらし
 古昔も 然にあれこそ うつせみも 妻をあらそふらしき


畝傍山という名前は、田の畝のようにくねくねした尾根を多く持つ
ところからつけられたそうで、「畝火山」「雲根火山」「宇禰縻夜摩」
「慈明寺山」「御峯山」「瑞山」と記されている。

万葉集(巻七-1335、作者不詳)で畝傍山を詠んだ歌
思ひあまり 甚(いた)もすべ無み 玉だすき 
       畝火の山に われは標(しめ)結ふ



標高は199.2m(山頂の三等三角点は198.49m)と最も高く、
瀬戸内火山帯に属する死火山で、花崗岩質の丘陵がのびてきた上に
火山が噴出し2倍以上の大きさがあったが浸食され、中腹以上は
黒雲母安山岩からなる今の形になった。

天香久山と畝傍山には埴土(はにつち)の伝説がある。
日本書紀・住吉大社神代紀では神功皇后が天の香久山の土で天平瓮を
皿状の土器を造り、戦勝を祈願したとの記述がある。
現在住吉大社では畝傍山に変えて、祈年祭・新嘗祭の前に
埴土神事」がある。昔の住吉大社HPによると
〝神職は雲名梯神社、畝火山口神社にて祭典を行い、山に登ります。
山頂の秘地にて口に榊の葉を含んで、埴土を三握半、採取し、埴筥
(はにばこ) に収めて持ち帰ります。埴土はお供えを入れる祭器を
作るのに使われます。一般の人が見ることはできませんが、
住吉大社でのみ、現在も伝承されている儀式です。”と
 
こんな面白い文献が見つかった。㈱アテック吉村 成迫 法之
天香久山と畝傍山の埴土の研究-その土器原料としての物性について-
天の香久山の土は鉄分を多く含み、焼成すると赤色系の平瓮に、
畝傍山の土は流紋岩の熱水変質した粘土が分布し、カオリナイトが
多く鉄やチタン等の含有が少ないため純白の平瓮になったと。
ネットで畝傍山の埴土は山頂のアラカシの根元から採取されるとあり、
そこが秘密の場所なのでは・・・、
神事には神聖な純白が良いですね。

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