0.5℃と冷え込んだ奈良、午前中は雲が覆っていたが、昼前から晴れて寒波も
一休み、風もなく穏やかな冬日で、昨日よりも2℃ほど高い気温も9.0℃に。
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今日は「小正月」で「女正月」とも言い、この日に「小豆粥」を食べると
その一年中の疫病が避けられる「上元」にもあたります。
また「七十、八十は鼻たれ小僧、男ざかりは百から百から」と名言を遺す
近代日本を代表する彫刻家『平櫛田中(1872~1979)』の誕生日でもあり、
生誕150年で、明治・大正・昭和の三代に渡り活躍し、107歳で亡くなる。
「田中」は岡山県井原市に生まれ、本名は倬太郎(たくたろう)、田中家から平櫛
家に養子に入り、田中(でんちゅう)と号した。
岡倉天心と西山禾山に思想的な影響を受け、伝統的な木彫技術と西洋の彫塑
を学んだ田中の作品は、観る者を引き込む緊張感と、人間味あふれる豊かな
創造性を持ち、昭和37年には文化勲章を受章されている。
代表作は井原地方の古い伝承に基づく《転生》や、六代目尾上菊五郎をモデル
に約20年の歳月をかけて完成した《鏡獅子》が知られている。
(井原市立 田中美術館HPより改変)
松阪小旅行の続き、地図を参照してください。
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3⃣「旧小津清左衛門家(松阪商人の館)」の旧伊勢街道を北に一本入った魚町
通りに入り、「牛銀本店」が見えれば、
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その先の反対側に国指定特別史跡「本居宣長旧宅跡」がある。
右側の松は、宣長が大切に育てたといわれる。
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その向かい側に、国登録有形文化財「旧小泉家住宅主屋(見庵)」がある。
正面の格子や庇の幕板など、当地域の典型的な町屋で、本居宣長邸と共通点
が多いとされる。元は御典医の小泉見庵の住いで、宣長の行く末を心配した
母が見庵に相談し、京へ医学の勉強に出すことになった。
京で医術ともどもに和歌などに関する学問もしっかり勉強されたことが、
国学を大成させることに繋がったのではないでしょうか。ただ閉館中でした。
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その西続きには4⃣「旧長谷川治郎兵衛家」がある。
主屋には30以上の部屋と5棟の蔵からなり、17世紀後期から20世紀初期・大正
時代にまで順次敷地を拡げて増改築され、現存する古い商家としては、国内で
ベストテンに入り、国の重要文化財に指定されている。
蔵の裏手には、19世紀末期に築造された池を中心とする日本庭園と座敷・茶室
などがあり、四季折々の風情を楽しめる豪商のたたずまいが見れます。
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松阪商人の多くは江戸の日本橋周辺に出店を構え、伊勢地方産の様々な商品を
商い、特に松阪木綿を商う店は大伝馬町に集った。18世紀初期の大伝馬町には
木綿問屋が70軒余りで、松阪出身の長谷川・小津・長井、津市の田中・川喜田
等が軒を連ねていた。
さあ中に入り表座敷![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/15/61b075b31fe1ac3bd3cc7bf60b04e0b8.jpg)
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土間に竃さん![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/f9/20db0455f5cd3d8af3a54d3bd25826fe.jpg)
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ボランティアの方が松坂木綿を編んでおられた。
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大正座敷では
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抹茶を頂けるそうですが・・・
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蔵を抜け、大きな踏み石をたどって・・・庭園へむかえば、
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カモが池で遊んでいる。
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茶室の中を覗けば![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/69/aee65657a260099095e57144791775f1.jpg)
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蔵の中で、企画展「長谷川家の女性」が3月13日迄開催中でした。
滋賀の近江商人の娘・ミツが長谷川家へ嫁入りした折の長持ちの中身です。
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また市へ移管され、蔵の整理中大判・小判も見つかり、展示されていたが
現在は市で保管されている。
なかなか見ごたえのある展示内容ですね。
松阪商人の凄さが垣間見えました。