去年の11月末のこと、
義母の暮らすホームへ向かう道の途中、
郵便物の有無を見に、
お義母さんの留守宅に、立ち寄りました。
庭は、
静かな雨に包まれて、
庭の奥にある山茶花に、
ただ1輪だけ、
濃いピンク色の花が目を引きました。
「あぁ、きれいやぁ~、
お義母さんに撮って行っちゃおう!!」
けれど、ホームへ着くと、
いつものように義母の話に頷いてるうちに
私はすっかり眠とうなりましてぇ~
山茶花のことは、すっかり忘れてしまいましたぁ~
今年の1月27日、
その義母が、逝きました。
91歳の、突然の死でした。
病院から、
「いよいよの時に着替えさせるものを」と、云われて、
着る物を捜しに義母の留守宅へ走ったとき、
冬そのもののように色の無い、
さみしい庭が眼に入りました。
その時ふいに、可笑しなことに、
山茶花の花の色が思い浮かびましたぁ~
本当はそんなこと、ど~でもえいことやったけど、
あの日、お義母さんに、
山茶花の画像を見せてあげなかったことを、
悔やんでましたぁ~