久しぶりにWT32を使ってのBluetooth動作確認実験です。ようやくとW-SIMとWT32がつながったので、今回はHFP(Hands Free Profile)の動作確認です。とはいうものの、まだソフトはほとんど作っていないので、WT32とW-SIMにUARTから手動でコマンドを送信しての動作確認という段階です。
まずはWT32の設定から。HFPを有効にするために
WT32には直接つながっているUSBシリアル変換器があるので、これを使うことでコマンド/応答の送受を行います。W-SIMへはLPC2388経由での送受信をおこまいます。そのため端末ソフトで両方のシリアルポートを開いて、これらを操作して動作確認実験をおこなっています。以下が、着信と切断の様子です。
PHS区間の動作とBluetooth区間の動作を手作業で連携してやっているわけですが、無事音声がつながることが確認できました。WT32に対してringを送信してから、実際にヘッドセットで着信音が鳴りだすまでには2, 3秒かかり、この時間がとっても長く感じられます。
まずはWT32の設定から。HFPを有効にするために
SET PROFILEコマンドを投入。
SET CONTROL AUDIOコマンドではPCMインタフェースを使用することも指定しています。WT32ではPCM信号のフォーマットとして、リニア非圧縮、μ-Law圧縮、A-Law圧縮のいずれも扱うことができ、iWRAPの
SET CONTROL PCMというコマンドで選択することができます。しかしながら、どういうわけかSETコマンドによる設定内容表示では、この設定は表示されないという仕様になっています。
WT32には直接つながっているUSBシリアル変換器があるので、これを使うことでコマンド/応答の送受を行います。W-SIMへはLPC2388経由での送受信をおこまいます。そのため端末ソフトで両方のシリアルポートを開いて、これらを操作して動作確認実験をおこなっています。以下が、着信と切断の様子です。
- まず最初にW-SIMに初期化コマンドを送信。音声通話待ち受け状態にしておきます。
- ヘッドセットの電源を入れると、WT32へHFPで接続。WT32は自動的に応答して、HFP動作可能状態になります。
- W-SIMへ着呼を入れます。RINGメッセージが表示され、着呼があったことがわかります。
- WT32へringメッセージを手動で送ってやります。音声パスが張られ、ヘッドセットで着信を知らせるベル音が鳴り、RINGINGのメッセージが表示されます。
- ヘッドセットのボタンを押して応答すると、CONNECTのメッセージが表示されます。
- W-SIM側へATAコマンドを送って着信に応答すると、音声パスがW-SIMからヘッドセットまでつながります。
- 再びヘッドセットのボタンを押すと、HFPの切断がおこなわれNO CARRIERと表示されます。
- W-SIMへATHコマンドを送ってPHS通話を切断します。
PHS区間の動作とBluetooth区間の動作を手作業で連携してやっているわけですが、無事音声がつながることが確認できました。WT32に対してringを送信してから、実際にヘッドセットで着信音が鳴りだすまでには2, 3秒かかり、この時間がとっても長く感じられます。