マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

HFPでの通話実験

2010-09-22 23:20:37 | Weblog
久しぶりにWT32を使ってのBluetooth動作確認実験です。ようやくとW-SIMとWT32がつながったので、今回はHFP(Hands Free Profile)の動作確認です。とはいうものの、まだソフトはほとんど作っていないので、WT32とW-SIMにUARTから手動でコマンドを送信しての動作確認という段階です。

まずはWT32の設定から。HFPを有効にするためにSET PROFILEコマンドを投入。SET CONTROL AUDIOコマンドではPCMインタフェースを使用することも指定しています。WT32ではPCM信号のフォーマットとして、リニア非圧縮、μ-Law圧縮、A-Law圧縮のいずれも扱うことができ、iWRAPのSET CONTROL PCMというコマンドで選択することができます。しかしながら、どういうわけかSETコマンドによる設定内容表示では、この設定は表示されないという仕様になっています。



WT32には直接つながっているUSBシリアル変換器があるので、これを使うことでコマンド/応答の送受を行います。W-SIMへはLPC2388経由での送受信をおこまいます。そのため端末ソフトで両方のシリアルポートを開いて、これらを操作して動作確認実験をおこなっています。以下が、着信と切断の様子です。



  1. まず最初にW-SIMに初期化コマンドを送信。音声通話待ち受け状態にしておきます。
  2. ヘッドセットの電源を入れると、WT32へHFPで接続。WT32は自動的に応答して、HFP動作可能状態になります。
  3. W-SIMへ着呼を入れます。RINGメッセージが表示され、着呼があったことがわかります。
  4. WT32へringメッセージを手動で送ってやります。音声パスが張られ、ヘッドセットで着信を知らせるベル音が鳴り、RINGINGのメッセージが表示されます。
  5. ヘッドセットのボタンを押して応答すると、CONNECTのメッセージが表示されます。
  6. W-SIM側へATAコマンドを送って着信に応答すると、音声パスがW-SIMからヘッドセットまでつながります。
  7. 再びヘッドセットのボタンを押すと、HFPの切断がおこなわれNO CARRIERと表示されます。
  8. W-SIMへATHコマンドを送ってPHS通話を切断します。

PHS区間の動作とBluetooth区間の動作を手作業で連携してやっているわけですが、無事音声がつながることが確認できました。WT32に対してringを送信してから、実際にヘッドセットで着信音が鳴りだすまでには2, 3秒かかり、この時間がとっても長く感じられます。



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