そのままガーデン

雑草を生かしてガーデニングしたい。時間をかけずに庭を楽しみたい。自然そのままの庭の記録です。

woo芽工房

2014-02-03 21:05:29 | エッセイ
今日ははれ。
暖かい一日でした。




フクジュソウ、つぎつぎ咲きます。


うーが  2

私はノートに宣伝文句を考えた。

「宇宙にたった一人のあなたのために、心をこめて、たったひとつの椅子を作ります」

収入があるうちに工房を建てよう。

農機具を入れていた小屋を片づけ、半分を工房にする。

10坪、木工の機械を置くにも十分な広さだ。

実際に椅子が売れるかどうかは分からないから、予算は100万だ。

木工の先生お勧めの工務店に見積もりを頼むと、150万以上はかかるという。

あきらめるのは惜しい。できる限り節約しよう。

3平方メートルの産業廃棄物のコンテナに、小屋にある不要な物を入れる。

小型の冷蔵庫、オイルヒーター、耕運機などだ。

家から工房に電気を引くため、庭を20メートル掘って埋設管を埋めた。

工房にはドアを三つ使う。

ひとつは建具のセールで手に入れた木製の物。ガラスが入っていなかったので知り合いにガラスをいれてもらう。

残り二つはインターネットで古い建具を調達した。

サッシは工務店が解体工事で引き取ったものを譲ってもらった。

蛍光灯はインターネットで最安値を探して買った。

                   明日に続く。



春うらら

2014-02-02 15:16:17 | エッセイ
今日はくもりのちはれ。

あたたかい、春うらら。

工房のエッセイ、読んでください。


   うーが

低予算で工房を建築中である。

工房の名前は「うーが」。

50歳のときに誕生した初孫の女の子が

「わたしはうーがからきた。おおきくなったらうーがにかえる。うーがではね」

と何度か言っていたのを聞いたからだ。

赤ちゃんは誕生前の記憶を三歳近くまで覚えていると聞いたことがある。

いつも母親が聴いていた曲を口ずさんだとか、お兄ちゃんがうるさかったと言ったとか。

秘密の国うーがはどんな世界だったのだろう。

ちょっと突飛で面白いではないか。

字を考える。

宇我。

宇宙でたった一人の我というのはどうだろう。

哲学的である。

woo芽。

woodと芽をつなげて木から出ている芽を連想させるのはどうだろう。


ところで、今どうして工房を作ることになったかというと。

50歳を過ぎて私がエッセイ教室に通いだすと、同じ歳の夫は木工教室に行くようになった。

美大での専攻は油絵だった夫は、自分には物を作ることがあっていると気づいたそうだ。

椅子をいくつか作った。

器用な夫の作った椅子は本職の方にも負けない出来栄えだ。

紙やすりで何度も磨いて木肌もすべすべしている。

だが椅子ばかり増えても困る。

インターネットで売ったらどうだろう。

お店屋さんごっこのようで楽しいではないか。

絶対売れるから在職中は始められないと夫は言う。


                                       明日に続く。


スズメの行列

2014-01-06 21:06:50 | エッセイ
今日ははれ。

スズメが電線に止まっています。





そのままガーデン 4

しかたない。

私もやるしかないか。

130坪の庭をイングリッシュガーデンのようにすることは私にはできない。

図書館でガーデングの本を借りた。

その中に『ものぐさガーデンのススメ』と『雑草と作る庭づくり』があった。

その二冊にヒントをもらった。

自然が運んだ種を生かしてガーデングしたらどうだろう。

そうだ、自然の野原のような庭にしよう。

名前はそのままガーデン。

ひとりだとめげそうだから、ブログを始めよう。

見てくれる人がいたらうれしいし、記録にもなる。

そのままガーデンブログは2012年11月11日に始まった。






ドウダンツツジに絡まるこの実はなあに?




蔓が巻く枝

2014-01-05 18:33:07 | エッセイ
今日ははれ。



ツルのアート。





そのままガーデン 3

そもそも夫と結婚して長男だからと、

夫の家に同居したことが間違いだったのだ。

歩いて行ける距離にスーパーも銀行、病院もない不便な場所。

どうして広い土地があるのだ。

私は区画された住宅地のレンガのアプローチがある家に住みたかった。

なのにどうしてここにいるの。

神様、どうしてですか。

夫は週末に時間があると、積み上げられた枝をチェーンソーで切り始めた。

切ると枝が細かくなり山が低くなる。




今日のそのままガーデン。




杉の切り株

2014-01-04 20:13:53 | エッセイ
今日ははれ。



杉の幹をチェーンソーで切り、ミントを囲むように置きました。




杉の枝葉の山はこうなりました。


そのままガーデン 2


津波にあった人たちのことを考えたら落ち込んでどうする。

大切な命が失われ、どれだけの家族が苦しんでいることだろう。

家や思い出の品々も波にのまれ流された。

杉の枝葉の山や、でこぼこの土地に落ち込んでどうする、と自分に声をかける。

でも力がでない。

どうしたらいいだろう。

こんな広い土地を手入れするにはとてつもない時間が時間がかかりそうだ。

なげだしたい。

業者に頼んでしまいたい。

力が出ない私を見て夫は、ゆっくり少しずつやるしかないと言う。

だが、今すぐ、ざっーときれいにしたいのだ。

短気な私はそう思った。



翼の折れたエンジェル

2014-01-03 15:41:34 | エッセイ
今日ははれ。

風もなく穏やかな一日です。




エンジェルの翼が折れてしまいました。
しばらくここにとどまります。

エッセイを書き始めて4年になりました。
そのままガーデンの始まりを書きました。4回に分けて紹介します。



そのままガーデン 1

我が家の裏には130坪の土地がある。

東日本大震災があった2011年8月に、そこに生えていた杉を40本伐採した。

家屋の風除けのために30年前に植えられた杉だった。

高さが30メートルを超え、強風で倒れる恐れもあるため、悩んだ末に切ることに決めたのだ。

伐採には40万かかった。枝葉の処分を頼むとさらに金額がかさむ。

処分せずに朽ちるのを待つことにした。隣との境に枝葉の山ができた。

少しずつ手入れし芝をはった庭に、大型重機のキャタピラーの跡が残った。

杉の切り株もあちこちに残る。

明るい光がさす土地になり、見上げると空が広くなったのに、喜べない私がいた。





風が作った木の葉のオブジェ。






オープンガーデン&うーが工房

2014-01-01 17:03:41 | エッセイ
新年開けまして
おめでとうございます。


今日のそのままガーデンは。








Woo芽工房は。








コツコツ集めた機械を入れました。




今までの工房は手作りです。

打ち合わせ部屋にするつもりです。

美味しい珈琲もありますよ。
庭と椅子を見に来て下さい。


今年もどうぞよろしくお願いします。