読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

両角長彦著「大尾行」

2012-08-11 | ま行
1日尾行、ノルマ20件。探偵業も楽じゃない。追う者と追われる者との、知略をつくした戦い。
大手の探偵社に勤める村川は、アントレイサブル(尾行追跡不可能)な女!?
必ず撒かれるという女性を追跡する。しかし、尾行する能力に長けていた村川が、尾行途中で女性の姿を見失ってしまった。この女は、ある製薬会社の元社長宅に通う女で製薬業界の地図を塗り替えんとする大合併の成否を握るといわれているたった一人の女だった。
彼女を追ううちに、“事件"に巻き込まれていく村川。やがて見えてきた製薬業界の裏で蠢く謀略と、彼女の正体は?最後に勝つのはハイテクか、地を這うアナログか!?いろいろ考えた末、主人公が取った行動とは。
読んでいるうちは面白くスピード感ある展開で一気読み出来たのだが、振り返って思い返してみると、疑問点が一杯で意外な結末も突っ込みどころ多々だった。
年間自殺者4万人に迫る現状に対する政治批判はわかるのだがそれにたいする解決ヒント、著者の考えが見えてこなかったのは残念。
2012年6月光文社刊

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