読書備忘録

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米映画「ダークナイト ライジング」

2012-08-10 | 映画
2012年 原題「The Dark Knight Rises」
クリストファー・ノーラン監督による「バットマン」3部作最終章。
ノーラン監督が結末をどのように着けるのかアン役のキャットウーマンが気になって映画館に出掛けた。
2005年の「バットマン ビギンズ」に始まる連作は、現実の世界と同様にさまざまな問題を抱えた大都市ゴッサム・シティーを舞台に、バットマン(クリスチャン・ベール)と悪との闘いを壮大に描いてきた。一方、善悪の境界がぼやけた現代においてヒーローとは何なのか、正義は成立するのかという問いを徐々に膨らませてきた。
ジョーカー(撮影後亡くなったヒース・レンジャーの狂気に満ちた演技は記憶に残っている)との戦いから8年、ゴッサムは表向き平和になり、ブルースは生きる目的を見失っていた。が、猫のようにしなやかな女泥棒セリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)の出現を機に事態は一変。地下では、知恵も腕力も持つ難敵ベイン(トム・ハーディー)が謀略を進めていた。バットマンが必要な時が来たのか・・・
犯罪者が居なくなった街すなわち企業によって支配され警察権力による自由が抑圧された街に、劣悪な環境で搾取される労働者の代表の革命集団が蜂起し、まんまと警察権力を地下に閉じ込め武器を市民に開放する。
そんな時に権力者の立場でバットマンが立ちはだかる。まさにどちらに正義があるのかの選択が鑑賞者に提示され矛盾したヒーローの苦悩が重くのしかかる展開は、単なるヒーロー物に終らせることなく現代の諸問題提起のような映画でした。
アンのキャットウーマンは重くて暗い物語の中で唯一ホットする可愛い清涼剤でした。猫耳のような頭にサングラス姿の衣装がよかった。

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