読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

柴田哲孝著「クズリ」

2016-03-02 | さ行
クズリとは、「小さな悪魔」とも呼ばれる獰猛なイタチ科の動物である。
そのクズリの異名を持つ暗殺者が、十数年ぶりに日本に舞い戻ってきた。東京でウクライナの工作員が、
横浜でハーブ屋の男がそれぞれ射殺され、警察庁外事情報部の中瀬は二件の殺しに麻薬が関係していることに注目し、
犯人と見られるクズリの過去を洗い始める。
同じ頃、覚醒剤の運び屋が韓国の仁川空港で摘発され、供給担当の男が金を持って日本に逃亡、潜伏する。
その男を追って香港黒組織の殺し屋二人も日本に入国、闇に姿を消す。
男たちの思惑と意地が火花を散らし、危険ドラッグの横行、ウクライナ情勢などリアルな世界を背景に展開するのだが、
それぞれ無関係に見えた事案だったが、やがて暗殺者と殺し屋が対決していくことになる。
ストーリー展開が雑でこじ付けが多いのが気になる。中国マフィアやロシアの情勢の薀蓄は面白いのだが・・・。
2015年11月講談社刊

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