主人公の谷原京子は、28歳。独身。とにかく本が好き。現在、「武蔵野書店」吉祥寺本店の契約社員。山本猛(たける)という名前ばかり勇ましい、「非」敏腕店長の元、文芸書の担当として、次から次へとトラブルに遭いながらも、日々忙しく働いているは、あこがれの先輩書店員小柳真理さんの存在が心の支えだ。そんなある日、小柳さんから、店を辞めることになったと言われ・・・。本屋の店員さんの日常の出来事が細かく描かれて「店長がバカすぎる」という小説が発売されその著者は誰かという、著者が明らかになるまでを描かれています。新人作家の才能に出逢い、打ちのめされ、 好きな作家の新作に心躍らせ、時には泣き、笑い、怒り、日々戦って、小説と書店の未来を、仕事の意味を、生きる希望が込められているほっこり系のお仕事小説です。続編も出ているようですから読んでみたい。
2019年7月角川春樹事務所刊
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