探偵物のハードボイルドミステリー、シングルマザー探偵第2弾。主人公の椎名留美は元警官。山形市に娘と二人で暮らし、探偵業を営んでいる。便利屋のような依頼も断らない。ある日、風俗の送迎ドライバーの仕事を通じて知り合った女から、息子の捜索を依頼される。
息子の部屋の 遺留品を調べた留美は一人の女に辿り着く。地域に密着した慈善活動で知名度を上げたその女は、市議会への進出も噂されている。彼女が人捜しの手がかりを握っているのか。・・・調査を始め彼女を直接訪ねると彼女の脇を固めるヤクザな男たちが出現し・・・、タフなシングルマザー探偵の活躍物語で、時々ハードボイルドだが、ゴテゴテの山形弁がふんわり全体を包みコミカルな感じもするミステリ。結末の真相はちょっと切なくて物哀しいが、続編が楽しみな物語りでした。
2023年2月光文社刊

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