読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

有川浩著「明日の子供たち」

2015-07-19 | 有川浩
大規模児童養護施設「あしたの家」に児童養護職員として営業職のサラリーマンから転職した三田村慎平を主人公に、
施設の先輩職員やそこに暮らす子供たちの日常を描いた感動群動小説。
三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。
谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、
昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマです。
ランドセルの寄付で有名になったタイガーマスク騒動、何かと負のイメージで捉えがちな児童養護施設について知らないことが多いことに
気づかされました。
高校に合格しなければ施設を出て自立しなくてはならないことや普通の家庭では大学進学が当たり前のことが施設では
自立優先であまり推奨していないことなどたくさんありました。
「放っておいたら社会の浪間に沈んでしまう子供たちを保護して、きちんと育てて社会に送り出すことは、未来への投資になるはずです」(P403) 
2014年8月幻冬舎刊

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