読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

宮城啓著「歪んだレンズ」

2019-12-28 | ま行

M&Aや投資に関わってきた現役・税理士が描いた企業小説。医療機器・カメラ大手プロビデンス社の経営トップが隠していたのは、1千億円の巨額損失だった。松尾亘の経営するマツオ製作所は赤字続き。あるファンドとの契約で危機を脱したかに見えたが、突然の社長解任。さらにはカメラ大手プロビデンス社が亘の会社の株を2百億円で買ったとの情報がもたらされる。カネに群がる金融プロ、出世を求めた社員、翻弄される町工場社長、闇を追うジャーナリストたち。損失処理スキームの全貌と、事件に関わった人々を描いた人間ドラマです。

登場人物が多いので人物紹介一覧表が欲しかった。リーマンショック、損失補填、ベンチャー投資、利益計画書、粉飾決算、飛ばし、マネーロンダリング等、多くの思惑が入り組みながら展開されるのだが過去の問題等などが挿入されていて展開が遅いのが難点。

2018年4月KADOKAWA刊 


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