7月の末のアイアンマンディスタンスレース、Full Vinemanに備えて、この半年間トレーニングを積んで来ていたのですが、鎖骨骨折というアクシデントに見舞われてしまいました。レースに向けて、全ての種目で調子が上がって来ていたところなので残念ですが、起こってしまったことは仕方がない。これから地道にリハビリに取り組んでいくしかないですね。といっても、鎖骨はまだ折れたままなのですが。
アクシデントが起こったのは、先週の火曜日の朝、定例の早朝グループライドの最終セグメントでです。
最終セグメントに入る長い下り坂を、先頭から5番目くらいの位置で下っていました。このとき、後ろのホイール付近から、回転と同期する「チャッ、チャッ、チャッ」というノイズが聞こえていました。「後ろのシフトがうまくなっていないときのノイズかな」と思い、シフトアップ、ダウンをしてみます。でもノイズは消えません。でも、特に異常が感じられなかったので、そのまま坂を下ります。
コースは坂の途中で右に曲がり、その後上り坂というコースです。この右ターンをしようと、ブレーキをかけ右に曲がろうとした瞬間です。後ろのタイヤのグリップが全く効かず滑り出し、完全にバイクのコントロールを失い、遠心力で左側に倒れ、地面に叩き付けられました。スピードは20-25mph (30-40km/h)くらい出ていたと思います。
転倒した後は、すぐに起き上がりましたが、肩が痛みます。触ってみると、左の鎖骨のあたりがグリグリしています。この時点で、「あっ、鎖骨が折れた」ということが分かりました。
この時は、他に15人ぐらいのライダーと走っていたのですが、幸い他のライダーは私の転倒をうまく避けてくれたようで、連鎖事故は発生しませんでした。
仲間の1人が911して、警察、救急車の到着を待ちます。アメリカでは救急車はすごくお金がかかるので、「救急車に乗るか、自分で病院に行くか」を聞かれましたが、誰かに頼んで病院まで送ってもらうのも時間がかかってしまうので、救急車に乗ることにしました。
救急車が到着し、担架に乗せられ、頭を固定し、最寄の病院に運ばれます。「あっ、これで今年の夏は終わったな」と思いつつも、結構冷静でした。
病院のEmergency Room(ER)に到着して、ERのドクターを待ちます。待っている間に、仲間の1人がライドの帰りに病院に立ち寄ってくれました。彼と話していると、「後ろのタイヤにステープル(ホッチキスの玉)が刺さってるのを見つけたよ」とのことです。そうです。あの「チャッ、チャッ、チャッ」というのは、ホッチキスが地面に触れる音で、下り坂を下っている最中にパンクが起こり、右ターンをする時には、ほぼ後ろのタイヤから空気が抜けていたようです。そりゃぁ、コントロールが全く効かないはずだ。
そうこうしているうちに、かあさんとサマーブレークで家に戻って来ている長男が、私のアクシデントの連絡を受けて病院に到着しました。これはかあさんに相当怒られるなぁと思っていましたが、私の気持ちを察してか、大きなお咎めはありませんでした。
この後、XRayを撮ってもらって発覚したのが、ケガは鎖骨だけではなく、肺の上部も損傷しているとのこと。折れた鎖骨が突き刺さったのか、衝撃でなのか、ERのドクターも分からなかったのですが、左の肺から空気が抜けて、10%ほど収縮しているとのこと。
この時点で、入院が決まってしまいました。即座に、CTスキャンを見ながら、肺とアバラの間の隙間に細いチューブを通し、空気を抜きながら肺を膨らませるという処置が始まりました。
この後は、病室に移動し、チューブの先に空気を吸い出す装置を付けておとなしくします。痛みは、動かない限りはそれほどひどくなかったのですが、少しでも動こうとすると、そりゃもう大変でした。肩の中で折れている骨同士が接触し、「グリグリ」っとなるのは何とも言えない感覚です。事故から4日経った今では、結構なれてしまいましたがね。
当初、次の日に退院かと思っていたのですが、結局肺の回復の状況をモニターするために3泊4日入院。きのうの金曜日に退院して来ました。
入院中はこんな感じ。
来る看護婦さんがみんなそろって、「この部屋はこの病院では一番いい部屋なんだよ、ラッキーだね」といいます。確かにもろオーシャンビューでビーチにブレークしている波まで見えます。記念のために、退院する直前に撮って来ました。
別に、「いい部屋にいれてくれ~」と要求したわけでもなく、ただこの部屋しか空いていなかっただけです。でも、海を見ながらワインもビールも飲めないと、オーシャンビューって全然嬉しくありませんね。というか、かえって悲しくなりました。
3日間入院していましたが、肺の処置をするのと肩が痛い以外は、非常に元気で、食欲もあり過ぎて困ってしまいました。とても退屈な時に、お見舞いに来て頂いたJimmyさん、Hideさん、波乗りの師匠、そしてうちの家族には感謝、感謝です。ものすごく励みになりました。
退院して帰って来た時に、Julieはものすごく喜んでくれるのかなと思いましたが、反応は結構さみしいものでした。
「どごいっでまじたか? じょっとおぞかったでずね」という感じで、熱烈ジャンプも何もありませんでした。「Julie、やめろ!いいかげんにしろ!俺はケガしてるんだぞ!」と言いながら、Julieと再会する予定だったんですがねぇ。
冒頭にも書いた通り、私の鎖骨はまだ折れたままです。来週の月曜日に整形外科に行って、どのように治療するかドクターと相談に行ってきます。私としては、プレートを入れて骨をボルトで止める、サイボーグ方式がいいかなと思っているのですが、判断は専門家の先生に任せたいと思います。
うーん、回復までの道は長い...
では。
アクシデントが起こったのは、先週の火曜日の朝、定例の早朝グループライドの最終セグメントでです。
最終セグメントに入る長い下り坂を、先頭から5番目くらいの位置で下っていました。このとき、後ろのホイール付近から、回転と同期する「チャッ、チャッ、チャッ」というノイズが聞こえていました。「後ろのシフトがうまくなっていないときのノイズかな」と思い、シフトアップ、ダウンをしてみます。でもノイズは消えません。でも、特に異常が感じられなかったので、そのまま坂を下ります。
コースは坂の途中で右に曲がり、その後上り坂というコースです。この右ターンをしようと、ブレーキをかけ右に曲がろうとした瞬間です。後ろのタイヤのグリップが全く効かず滑り出し、完全にバイクのコントロールを失い、遠心力で左側に倒れ、地面に叩き付けられました。スピードは20-25mph (30-40km/h)くらい出ていたと思います。
転倒した後は、すぐに起き上がりましたが、肩が痛みます。触ってみると、左の鎖骨のあたりがグリグリしています。この時点で、「あっ、鎖骨が折れた」ということが分かりました。
この時は、他に15人ぐらいのライダーと走っていたのですが、幸い他のライダーは私の転倒をうまく避けてくれたようで、連鎖事故は発生しませんでした。
仲間の1人が911して、警察、救急車の到着を待ちます。アメリカでは救急車はすごくお金がかかるので、「救急車に乗るか、自分で病院に行くか」を聞かれましたが、誰かに頼んで病院まで送ってもらうのも時間がかかってしまうので、救急車に乗ることにしました。
救急車が到着し、担架に乗せられ、頭を固定し、最寄の病院に運ばれます。「あっ、これで今年の夏は終わったな」と思いつつも、結構冷静でした。
病院のEmergency Room(ER)に到着して、ERのドクターを待ちます。待っている間に、仲間の1人がライドの帰りに病院に立ち寄ってくれました。彼と話していると、「後ろのタイヤにステープル(ホッチキスの玉)が刺さってるのを見つけたよ」とのことです。そうです。あの「チャッ、チャッ、チャッ」というのは、ホッチキスが地面に触れる音で、下り坂を下っている最中にパンクが起こり、右ターンをする時には、ほぼ後ろのタイヤから空気が抜けていたようです。そりゃぁ、コントロールが全く効かないはずだ。
そうこうしているうちに、かあさんとサマーブレークで家に戻って来ている長男が、私のアクシデントの連絡を受けて病院に到着しました。これはかあさんに相当怒られるなぁと思っていましたが、私の気持ちを察してか、大きなお咎めはありませんでした。
この後、XRayを撮ってもらって発覚したのが、ケガは鎖骨だけではなく、肺の上部も損傷しているとのこと。折れた鎖骨が突き刺さったのか、衝撃でなのか、ERのドクターも分からなかったのですが、左の肺から空気が抜けて、10%ほど収縮しているとのこと。
この時点で、入院が決まってしまいました。即座に、CTスキャンを見ながら、肺とアバラの間の隙間に細いチューブを通し、空気を抜きながら肺を膨らませるという処置が始まりました。
この後は、病室に移動し、チューブの先に空気を吸い出す装置を付けておとなしくします。痛みは、動かない限りはそれほどひどくなかったのですが、少しでも動こうとすると、そりゃもう大変でした。肩の中で折れている骨同士が接触し、「グリグリ」っとなるのは何とも言えない感覚です。事故から4日経った今では、結構なれてしまいましたがね。
当初、次の日に退院かと思っていたのですが、結局肺の回復の状況をモニターするために3泊4日入院。きのうの金曜日に退院して来ました。
入院中はこんな感じ。
来る看護婦さんがみんなそろって、「この部屋はこの病院では一番いい部屋なんだよ、ラッキーだね」といいます。確かにもろオーシャンビューでビーチにブレークしている波まで見えます。記念のために、退院する直前に撮って来ました。
別に、「いい部屋にいれてくれ~」と要求したわけでもなく、ただこの部屋しか空いていなかっただけです。でも、海を見ながらワインもビールも飲めないと、オーシャンビューって全然嬉しくありませんね。というか、かえって悲しくなりました。
3日間入院していましたが、肺の処置をするのと肩が痛い以外は、非常に元気で、食欲もあり過ぎて困ってしまいました。とても退屈な時に、お見舞いに来て頂いたJimmyさん、Hideさん、波乗りの師匠、そしてうちの家族には感謝、感謝です。ものすごく励みになりました。
退院して帰って来た時に、Julieはものすごく喜んでくれるのかなと思いましたが、反応は結構さみしいものでした。
「どごいっでまじたか? じょっとおぞかったでずね」という感じで、熱烈ジャンプも何もありませんでした。「Julie、やめろ!いいかげんにしろ!俺はケガしてるんだぞ!」と言いながら、Julieと再会する予定だったんですがねぇ。
冒頭にも書いた通り、私の鎖骨はまだ折れたままです。来週の月曜日に整形外科に行って、どのように治療するかドクターと相談に行ってきます。私としては、プレートを入れて骨をボルトで止める、サイボーグ方式がいいかなと思っているのですが、判断は専門家の先生に任せたいと思います。
うーん、回復までの道は長い...
では。
大変でしたね。
私も鎖骨骨折やりましたが、8週間後には外でバイク乗れました。ローラーなら2週間後には乗れますよ。
回復頑張ってください。
バイクの損傷もなく、他人を巻き込むこともなかったとのことで、何よりです。今季のVinemanは残念なDNSとなりましたが、来年こそは一緒に、、、、
Akiraさん、誰かにお見舞いに来て頂こうなんて、これっぽちも思っていませんでしたので、全然気にしないで下さい。私の分までVineman頑張って下さい。
Masaさん、帰ってこられる日を指折り数えています。是非来年は、一緒にVinemanに出ましょう!
いや本当に痛いですよね。思い出すだけで痛いです。回復頑張ってください。回復されたらまたライドご一緒したいですね。PVで乗ってます。