ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

有王大正池渓流センターに行く

2007-09-24 15:56:18 | 釣り
つきちん氏より存在を明かされた有王大正池渓流センター。15年ほど前の秋に大正池でスピナベを使って35cm程のBassを釣った記憶があります。今はブルーギルしか釣れないようですが・・・。

さて、ここならファミリーフィッシングが出来る?と思いましたが、だめでした。はっきり言ってスポーツフィッシングを嗜みたい私には屈辱的な場所です。養殖放流池(水深50cm)に餌鈎を投入するだけ。しかも竿は水際から70cm程離れた所から柵越しに出して釣る。釣り人の立ち位置の後ろはバーベキューができる設備。釣った魚をその場で料理して食べたらおいしいよ!というコンセプト。だからリリース禁止。そして魚は買い取り制。ルアー/フライ禁止(3m*10mのプールじゃ当たり前ですが)。これじゃ客は来ない。

ま、長男がなんとか釣ったのが救いですが、こんなんなぁ・・・。

さて、池の中の魚は丸見えで反応が鈍いことがよく分かります。

イクラを落としても反応しません(笑)。サービスでキジ(ミミズ)を頂いて脈釣りのサイトフィッシングで岩魚を釣って帰りました。リリース禁止です。
貸し竿に付いているピンポンウキを取り外してサイトフィッシング。まずはニジマス一本。その後、キジでイワナ。バッタを付けてのポカン釣りもイマイチでした。
お持ち帰りのイワナは片栗粉を付けて軽く炙って「フライ」として食しました。
なお、イワナの胃の中にバッタが居たので、テレストリアルですね(笑)。

えと。最後にイクラをぶちまけると魚の活性が上がったので米粒ほどの石をほりこむと良い反応でした。そう、スローなアプローチよりもポトンという音に反応しています。・・・養殖魚の習性ですな。

二度と来ることはないでしょう。

ホームページに記載の段々渓流(石組み)も6畳程度。
これじゃ釣りになりませんが、ここで竿を出したらまだ釣りっぽいか(泣)。ニジマスと岩魚の買い取り制(は別に構わないが)の理由も、段々渓流では釣れても釣れなくても金額を頂かねばならないから買い取り制にしたということで、こういう「釣らしてやる」という勘違いの経営体制は滅びますね。今後はアマゴも・・・と仰ってましたが、レジャーの釣りを全く理解していません。

和束町のなごみの湖は本湖もライトエリアもルアー・フライ専用である。しかしリピーターも多くリリースで魚はすれている。だから近隣で餌で釣る簡単な釣り場を提供すれば素人さんがたくさんやってくる。周囲にはキャンプサイトもあるので釣った魚を肴に一杯やることも・・・。という考えでしょうか。

後述しますが、もし総合的にやるのなら、上記考えは捨て去った方がよいです。

「漁」という感覚を持たれる世代からすると食わない魚を釣って何が面白い?となるだろう。
だが飽食の現代では岩魚やニジマスよりも旨い魚はたくさんあるし、食いきれないほど釣っても後が大変。食っても数匹であとは釣りそのものを楽しみたい。

ここに感性の違いが出ている。

珍しい渓魚を釣って食べることが出来たら楽しいだろう。だから釣り堀をやれば素人さんが来る。上手な人は釣りの腕前を披露することが出来るので鼻高々。素人さんを連れてやってくるよ。

冗談じゃない!

釣りの腕前を素人の前で披露して自慢するのならいわゆる釣り堀でヘラブナや鯉を釣った方がよい。ヘラ釣りを馬鹿にしているのではない。きっちりとシステム化されている釣り堀なので腕前がそのまま釣果として出てくる。そしてヘラブナは完全リリース制であるから純粋に磨き上げられた釣りになっている。
漁獲高を競う釣りの時代は既に終焉しているのなら、ヘラブナの腕前は?と言う疑問が生じるだろうが完全リリースの場合、漁獲高ゼロなのだ

貧乏性(と言い切らせてもらう)の人は釣りまくって根こそぎ持って帰る。だが、その魚は殆ど有効活用されていない。近所にお裾分けしても、頂いた側が困るのが実情だ。そうでないと言える人は幸福だ。

なぜか。パックされたニジマスは1尾300円。アマゴや岩魚が倍になっても600円/尾。それならガシラとか切り身になってる鯛、ブリ、鮭の方が旨いし、調理も楽だ。100円/gの牛肉ならもっと調理も楽だ。そういう実情を知ったらアマゴのお裾分けなんか出来ない。

「大漁です」は「環境破壊してきましたわ」です。

さて、今後のレジャー産業における釣りを考えると「釣った魚を食べる」というコンセプトを捨てるしかない。基本はリリース。だから鈎はバーブレス。釣り方は餌でもルアーフライでも構わない。水際は親水公園っぽくする。子供が浅瀬で遊んでもよいじゃないか。まさに魚のつかみ取り的発想だ。これは魚の虐待にしか思えないので嫌悪しているが、子供は水際で遊びたいのだ。
親が釣った魚を浅瀬で待ち受けて網ですくうと言う行為を子供は喜ぶ。もう少し大きくなったら自分で釣るだろう。そういう場所は空けておけばよい。つまり、ファミリーな親水エリアを設ければよい。魚は釣れなくても良い。強いウグイとかの放流でも良いのだ。魚や水と戯れる場所を提供すればよい。簡単に釣りを楽しめる場所を設ければよく、魚種にはこだわる必要はない。

釣った魚の調理はしたい人だけすればよい。鈎を呑み込んだとか確実に死を迎えた魚を食べることは重要だ。

そして、食事はそういうリリースしても駄目な魚を格安で定食等にして提供すればよい。ニジマスのフライとか岩魚のフライは旨い。
レギュレーションとして2尾釣ればおしまいでも別によいと思う。魚をタッチできる状態で1尾、それ以前ならノーカウントとかね。

ある程度釣りたい人のエリア、ファミリーで水に親しみたいエリア、分ければよい。
現状の「水たまりに群れている魚を釣らせる」というのはやめといた方がよい。

いずれにしても哀しい釣り堀だった。

お持ち帰りしたのはニジマスと岩魚。
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項目  単価 数量 計
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貸し竿 300 2   600
イクラ 350 1  350
マス  280 600 1680 (単価は100g)
イワナ 350 500 1750 (単価は100g)
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合計       4380
消費税      220 (外税方式(笑))
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合計       4600円
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消費税は本来内税なんですが。どうでもよいけど。

ここが向いている方。
・釣った魚をその場で塩焼きにして食いたい。
・どうしても岩魚が食いたい。
・できたら水辺から離れたい(爆)。
・何が何でも釣りたい。
・Sports Fishingが嫌いな方。
という所ですね。


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12 コメント

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せっかくの休日が…。 (つきちん。)
2007-09-24 19:19:28
ならおう様、すまーん!
ホームページからは、そんな所に見えなかったよ…(泣)。
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いえいえ良い経験 (ならおう)
2007-09-24 21:20:45
私もHPで見る限りでは小規模な「つくばね」の様な所と思っていました。長靴で立ち込んで釣れるだろう。フライも出来るだろう。ってね。
ところが、こういう状態でした。
永源寺グリーンランドにもコンクリートの水たまりがありました。でも柵越しの釣りじゃありませんでした。
情報が少ないのも来た人が満足しなかったためでしょう。
何でも下見が重要ですね(笑)。
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Unknown (Yujiro)
2007-09-25 00:25:43
こんにちは。

まあ、この手のところはちょこちょことありますね。これはまあ釣りをまったく知らない人向けでしょうから仕方ないですね。これで楽しめる人もけっこういるかも知れません。

大阪府で言えば小深鱒釣り場というのが近いです。(千早鱒釣り場から遠くないです)

その小深で見たのですが、子供が釣ってその子とその母らしき女性のどちらも魚をつかめず、魚を河原で引きずりまあわしてわーわーいっております。あげくにやっとハリが外れたその鱒は生きたままゴミ箱へ直行です。(買い取りなので証拠隠滅でしょうか)

とまあこんなです。
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虐待はあきませんね (ならおう)
2007-09-25 21:39:57
小深の里で検索しました。一応河原だからまだましです。
ググったページで感じましたがつかみ取りで楽しめる人は幸せですね。私には魚への虐待にしか思えませんが。

そのうち安曇川沿いの「村井」か「木地ヶ森」で家族釣りを楽しみます。
今回は予想外でした(笑)。
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すいませんでした (小池幸得)
2015-01-21 10:33:17
すみませんでした。私は平成27年4月1日から、渓流センターでほっこり茶屋幸栄堂を開店する、小池幸得(59歳、女性)です。せっかくお越しいただいたのに、ご気分を害し申し訳ありませんでした。このようなご意見を真摯に受け止め、少しでも皆さまに楽しんでいただける場所に発展させていきたいと思っています。今後もいろいろアドバイスよろしくお願いいたします。
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7年半も前・・・ (ならおう)
2015-01-23 00:22:23
小池さん。平成27年4月まであと2ヶ月ですね。日本全国にある数多の「釣り堀」はこういう営業形態だと思ってます。しかたがないですね。
私が求めるものとは大きく異なっていたため超辛口批評となってしまいました。人それぞれ求めるものが異なりますので、全ての顧客を満足させることは不可能だと思います。こういう客もいるということを心に留め置かれればと思います。
従いまして、4月開業のお茶屋さんでは小池さんが想定される顧客に合わせた環境作りに勤しんでいただければよろしいかと思います。

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ありがとうございます (小池幸得)
2015-04-16 04:15:52
大正池渓流センターは、一昨年の台風で流されて無残な姿になりましたが、何とか復旧し再開しています。敷地内にありました茶屋で、4月からピザランチやBBQを始めました。ならおうさんのご意見を参考にお客様にニーズに添えるよう努力したいです。ご機会がありましたら、一度お越しください。また、5月24日にその先2キロ程にある、たくみの里でお祭りがあります。陶器や木工などの職人さん達のお祭りです。釣り堀としましては、問題があるかもしれませんが、此処は本当にいいところです。ほっこりしにお越しください。
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開業されたのですね (ならおう)
2015-04-16 23:47:08
機会があれば尋ねさせていただきます。BBQの食材が地元のジビエだとちょっと嬉しいですね。
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お久しぶりです (小池幸得)
2015-07-31 13:53:21
小池です。お元気ですか?釣り堀のほうは相変わらずですが、BBQや石窯ピザ、グリーンカレーなど茶屋は頑張っています。
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おいしそうですね。 (ならおう)
2015-07-31 23:48:45
グリーンカレーはタイ式でしょうか。この酷暑には向いているようです。がんばってください。
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お元気ですか*\(^o^)/* (小池です)
2016-09-14 14:24:13
渓流センターは土日、祝日の営業になってしまいました(≧∇≦)残念ですが。また、機会があればお会いしたいです(*^◯^*)
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夏は厳しい (ならおう)
2016-09-14 23:09:49
ます類は夏の高水温に弱いですから、厳しいですね。何か機会があれば寄ってみたいところです。
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