ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

リーダー・ティペット論

2010-08-04 07:51:53 | 釣り
ありきたりの既知の情報ですが、リーダーとティペットに関して備忘録的に記します。
ドライフライ
渓流ならティペットはせいぜい1メートルでリーダーとあわせて3メートル以内。10ftというところ。あまり長くするとフライの落下地点を制御できないし、キャストに苦労する。トロ場ならキャストも楽になるので長くできる。ポイントに合わせて長さは臨機応変に。
ただし、完全なターンオーバーを狙わなければ案外長いティペットは釣りやすいかもしれない。それはくちゃくちゃになったティペットが解けるまでのタイムラグを稼ぐ事に寄るナチュラルドリフトの釣りだ。

ティペットはフロロ
これも流れによる。ナイロンは沈まないから水面に張り付く。するとフライの先端から水面に長い影を引くことになる。
フライがハックルとフックの顎(スピア)とテイルの三点支持で浮くスタンダードなバーチカルハックル構造のフライでは、アイが水面より高くに有るのでティペットが空中にありそうだが、実際は半沈になったり、横にこけたり、逆さにひっくり返ったりする事もあるので、アイが必ずしも水面上にあるとは限らない。なお、ドライフライの構造上ウィングが空気抵抗となるので、着水時はフックスピアが下になる(だからウィングが必要)。
しかし、パラシュートやCDCダンだとアイが水面にあるし、スタンダードフライもハックルの下側をカットして半沈にするとアイは水面に来てしまう。
なお、上述のスタンダードフライが三点支持で浮くハイフロート状態では、魚はフライを見つけにくい。だからミッジピューパやクリンクハマーの様にボディが沈むフライがよく釣れる。これは何もフローティングニンフやイマージャーがステージうんたらという訳ではなく、フライが見えるということが大きい。
さて、ハイフロートではないフライでは水面膜を破ってティペットを沈めるしか水面の陰を消す方法はない。フロロはナイロンよりも高比重だから沈みやすいし、屈折率が水に近いので目立ちにくい。さらに吸水劣化がない。伸びが少なく高感度である。
しかし弱点もある。感度が高い=低伸度は衝撃に弱い事を意味していて合わせ切れが生じやすい。逆にナイロンは伸びるので耐えるとされている。
フロロの強度は結び方に依存する。ループトゥループが案外強かったりする。


ナイロンはだめなのか?
そんなことはない、ハイフロートなフライを使う状況を考えれば良い。例えばEHCの様なボディハックルを巻いたフライ。こういうフライはどちらかというと流れの強い、早い(白泡がある様な)急流で使いたい。フライの移動も早いので魚にとってティペットの陰どころではない。こういうところではフライをどこに落とすかってのが問題になります。それをここで述べると話が尽きないのでそれはパス。
速い流れの上のフライを襲うので、合わせのショックは大きい。それを回避する為にナイロンってのは良い考えだと思う。ナイロンの長所は伸びがある事。特にヘラブナ用のナイロンハリスが伸びて切れにくいので悪くない。


フライ専用のティペットはない
マーケット規模からしても鮎やへらに負けているし、海釣りの方が圧倒的に規模が大きい。ハリスの需要もフライのティペットの規模とは比べ物にならない。そこでパッケージをフライ用にかえて売っている。と杉坂研治氏のサイトにあったが、その通りだろう。なので、フライ用という商品だけではなくへら用とかも調べておいて何ら損はない。


ポリリーダー/シンキングリーダー
テーパーリーダーより高価。一本1,000円~2,000円程度。ある程度の重さがあるので低番手では使いにくい。
感覚的にはフライラインが1番手上がる様な感じになる。フローティングからシンキングまで色々ある。シンクチップラインを買いそろえるよりもフローティングラインにこれらのリーダーを足した方が良いと思う。インタミやシンキングの先に上手く付けるとユニフォームシンクになる。シンキングラインの先にフローティングのリーダーを付けると、ボトムスキャンという釣りにも使えると思うが、この場合、フライの比重をいじると面白くなりそうだ。

シンキングリーダー
フローティングラインの先に付けるとカウントダウンで先端が適当な棚まで降りる。カウントダウンしてからのリトリーブでも一定の棚を維持しやすい。フライをBHやレッドワイヤで強制沈下する必要が無くなる。つまり、細身のフライを沈められる。フローティングラインに重いフライで沈めてもリトリーブで結構浮いてくるので、棚をトレースしようとすると結構スローに引かないと行けないが、そのゆっくりリトリーブを避けることができる。フローティングラインにテーパーリーダーを付けて先にソフトハックルを付けて引っ張ると、ソフトハックルが沈下する時間は非常に遅いし、大抵1mも沈められない。引っ張ると浮くのでいつの間にか水面直下を釣っている。そういう事を避けることができる。
シンキングラインで棚をトレースするように探るのも良いが、ライン交換は少し面倒。そこでシンクレートを簡単に変えられるところもうれしい。シンクチップラインを買う必要もない。マルチチップという考えになる。
なお、フォーリングであたってくる事もあるが、これも重くないフライの効果ではないかと思っている。

インタミのフライラインの先に付けると先端がベリーよりよく沈むリニアなラインプロファイル(ユニフォームシンク)になっていると思われます。なお、ゆっくり引いてくるとシンキングラインの様になります。

インターミディエイト・シンキングリーダー
ほんの少しでも沈めたいときに使ってます。フライラインにホバー(#1未満)を使うといい感じで先端が沈んでリニアになります。
フローティングラインの先に使うと水面直下1mまでを確実にトレースできているようです。

フローティング・ポリリーダー
テーパーリーダーよりもターンオーバー性能が強い。ループトゥループでフロロのティペットをつなぐと思ったよりも強い。フライラインもそうだがリーダーも不沈なので、フライの浮力とポリリーダーの浮力でティペットを支えるって感じになる。その分フライの浮力の本となるハックルなどを削る事ができる。


続くかも。


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