フライの雑誌84号にもあるように(詳細ページはP60)自分で巻いたドライフライに魚(鱒)がヒットする瞬間は心が弾む。
沈めたフライの想像力での釣りも楽しいが水面の釣りはフライフィッシングの醍醐味だろう。
これはサーフェイスルアーのヒットが見える瞬間の心臓バクバクと似ている。
ドライフライピューリスト(Dry Fly Purist) 、トップ一本屋、となるのも仕方がない。水面に自分の投じた疑似餌がある。偏光サングラス越しに水面直下の魚が見える。そしてそいつがバクっと・・・。この一瞬が快感だ。
ルアーも餌釣りも水面を狙う事は可能だが、小さな水面の虫を偏食するステージではフライが最適な釣り方だ。テンカラもフライフィッシングの一つ。そしてなぜか鱒類にその傾向が強い。ハスなども水面の虫を意識した釣りに向いている対象魚だがせいぜい30cmってところがちょいともの悲しい。
一方、魚が沈んでるとドライフライフィッシングは少し難しい。魚は危険な水面を避けている状態が多い。それが釣り人の存在、外敵となる鳥類、という圧力だけではなく餌となるものが水中を漂っていることが多いからだ。
それならなぜ魚は表層のフライに出るのか?という疑問が生じる。これは餌類を表層に追い込むのも一つの理由で(これはいわゆるボイル)ある。表層(水面)は空中に出るための膜であってこれを突き破るのは困難であり、そこにトラップされる虫は喰いやすいだけではなく、トラップされる数も多い。と表層の理由は置いておこう。
沈めた釣りはフライフィッシングの劣位点は多い。太くて長いラインを操るのはなかなか面倒だ。ルアーならラインとルアーが直結しているからアタリもとりやすいし、ルアーもよく沈むし、よく潜る。さらに動きも大きなモノだ。餌釣りなら臭いのアピールもできる。フライの動きなんて微々たるモノだ。餌の臭いってのはポリシーに反するだろう。
しかし、シンキングラインはラインそのものが沈むので、うまく操れば一定の棚をトレースすることもできる。しかもラインそのものが水よりも重いのでラインとフライとロッドを一定の加重で一定の張力をかけた状態だ。大加重のおもりではおもりを支点にするので一定の張力を維持できない。そのため多数の軽いおもりで沈める手を餌釣りで使う。シンキングラインの釣りはこの辺が鍵だと思う。
しかし、シンキングラインの釣りもフライフィッシングの水面での醍醐味とは少し離れる。いや、ヒットするときのあのガツっと来る感触はすごいモノだが、想像力が豊富でないとちょっと面白くない釣りかな。フライは見えていないし・・・。釣り経験の浅い人にはこれならルアーの方がよいかな?と思うだろう。
他にルースニング(マーカーフィッシング)もある。これは「釣り」を堪能する選択肢の一つと思う。止水ならヘラブナ釣りの繊細さを求め、流水は流水で流れて漂う餌を再現している。
ただ止水でこの釣りの場合、浮きを眺めることになるので、釣り経験の浅い人には「これならヘラブナ釣りの道具の方が適しているのでは?」と少し違和感が発生するだろう。
同じ眺めるのでも自分の巻いたドライフライの方が楽しいじゃないですか。
というのがたくさんのフローティングラインがあることの理由の一つで、ST等はちょいと釣り経験の深い人向けってことも考えられる。
もう一度繰り返すが、水面に出る魚を釣るのは楽しい。「見えている魚を釣る」という荒技を含めてドライフライの釣りは楽しい。しかし釣りに慣れてきて、魚が沈んでいると判断したらフライを沈めて釣るという選択肢を持つことで引き出しが増えて楽しめる。意地でも表層!ってのもありですが、釣れないとちょいとしんどいですね。
で、P60の内容に入るんですが魚影の濃い管理釣り場で初心者にフライフィッシングを楽しんで貰う(レッスンですか?)にはドライフライから入るってのはいいでしょうね。
私の場合長くルアーをやっていたので、そこそこフライキャスティングができるようになったことと
昔からストリーマを楽しみたかったので、ちょっと嗜好が異なっていますが、ドライフライに出た瞬間、それも自分で巻いたものに出たときは今でもワクワクしています。
ちなみに最初の一尾はロールキャストのマーカーフィッシングでしたが直ぐに自分の巻いたWet flyに替えて、「自分のフライで釣ること」の楽しみを覚えてしまいました。
さて、レッスンならピーカンの真昼は特に夏場は日射病が怖いので室内でフライを巻いたり、四方山話で時間をつぶして、夕方近くにロールキャストのレッスン、そして実釣ってのがよいでしょう。そうでない季節なら四方山話を短めに切り上げればよいし、真冬ならミッジですね。いずれにせよレッスンはキャスレ以外、十分魚が居るところってのが前提条件。魚がどこにいるのか分かり難いところでのレッスンはやめときましょう。ドライに出なければ初めての人には面白さがわからないと思います。
沈めたフライの想像力での釣りも楽しいが水面の釣りはフライフィッシングの醍醐味だろう。
これはサーフェイスルアーのヒットが見える瞬間の心臓バクバクと似ている。
ドライフライピューリスト(Dry Fly Purist) 、トップ一本屋、となるのも仕方がない。水面に自分の投じた疑似餌がある。偏光サングラス越しに水面直下の魚が見える。そしてそいつがバクっと・・・。この一瞬が快感だ。
ルアーも餌釣りも水面を狙う事は可能だが、小さな水面の虫を偏食するステージではフライが最適な釣り方だ。テンカラもフライフィッシングの一つ。そしてなぜか鱒類にその傾向が強い。ハスなども水面の虫を意識した釣りに向いている対象魚だがせいぜい30cmってところがちょいともの悲しい。
一方、魚が沈んでるとドライフライフィッシングは少し難しい。魚は危険な水面を避けている状態が多い。それが釣り人の存在、外敵となる鳥類、という圧力だけではなく餌となるものが水中を漂っていることが多いからだ。
それならなぜ魚は表層のフライに出るのか?という疑問が生じる。これは餌類を表層に追い込むのも一つの理由で(これはいわゆるボイル)ある。表層(水面)は空中に出るための膜であってこれを突き破るのは困難であり、そこにトラップされる虫は喰いやすいだけではなく、トラップされる数も多い。と表層の理由は置いておこう。
沈めた釣りはフライフィッシングの劣位点は多い。太くて長いラインを操るのはなかなか面倒だ。ルアーならラインとルアーが直結しているからアタリもとりやすいし、ルアーもよく沈むし、よく潜る。さらに動きも大きなモノだ。餌釣りなら臭いのアピールもできる。フライの動きなんて微々たるモノだ。餌の臭いってのはポリシーに反するだろう。
しかし、シンキングラインはラインそのものが沈むので、うまく操れば一定の棚をトレースすることもできる。しかもラインそのものが水よりも重いのでラインとフライとロッドを一定の加重で一定の張力をかけた状態だ。大加重のおもりではおもりを支点にするので一定の張力を維持できない。そのため多数の軽いおもりで沈める手を餌釣りで使う。シンキングラインの釣りはこの辺が鍵だと思う。
しかし、シンキングラインの釣りもフライフィッシングの水面での醍醐味とは少し離れる。いや、ヒットするときのあのガツっと来る感触はすごいモノだが、想像力が豊富でないとちょっと面白くない釣りかな。フライは見えていないし・・・。釣り経験の浅い人にはこれならルアーの方がよいかな?と思うだろう。
他にルースニング(マーカーフィッシング)もある。これは「釣り」を堪能する選択肢の一つと思う。止水ならヘラブナ釣りの繊細さを求め、流水は流水で流れて漂う餌を再現している。
ただ止水でこの釣りの場合、浮きを眺めることになるので、釣り経験の浅い人には「これならヘラブナ釣りの道具の方が適しているのでは?」と少し違和感が発生するだろう。
同じ眺めるのでも自分の巻いたドライフライの方が楽しいじゃないですか。
というのがたくさんのフローティングラインがあることの理由の一つで、ST等はちょいと釣り経験の深い人向けってことも考えられる。
もう一度繰り返すが、水面に出る魚を釣るのは楽しい。「見えている魚を釣る」という荒技を含めてドライフライの釣りは楽しい。しかし釣りに慣れてきて、魚が沈んでいると判断したらフライを沈めて釣るという選択肢を持つことで引き出しが増えて楽しめる。意地でも表層!ってのもありですが、釣れないとちょいとしんどいですね。
で、P60の内容に入るんですが魚影の濃い管理釣り場で初心者にフライフィッシングを楽しんで貰う(レッスンですか?)にはドライフライから入るってのはいいでしょうね。
私の場合長くルアーをやっていたので、そこそこフライキャスティングができるようになったことと
昔からストリーマを楽しみたかったので、ちょっと嗜好が異なっていますが、ドライフライに出た瞬間、それも自分で巻いたものに出たときは今でもワクワクしています。
ちなみに最初の一尾はロールキャストのマーカーフィッシングでしたが直ぐに自分の巻いたWet flyに替えて、「自分のフライで釣ること」の楽しみを覚えてしまいました。
さて、レッスンならピーカンの真昼は特に夏場は日射病が怖いので室内でフライを巻いたり、四方山話で時間をつぶして、夕方近くにロールキャストのレッスン、そして実釣ってのがよいでしょう。そうでない季節なら四方山話を短めに切り上げればよいし、真冬ならミッジですね。いずれにせよレッスンはキャスレ以外、十分魚が居るところってのが前提条件。魚がどこにいるのか分かり難いところでのレッスンはやめときましょう。ドライに出なければ初めての人には面白さがわからないと思います。
って、親は涙ぐんだし(笑)。
他のジャンルを知ってこそ幅広い釣り師になると思います。
感涙は良いもんですね。
実は白状しますとボクは本格的にFF始める前の一時期、トップ専門でバスを釣ってました。トップオンリーでたぶん1000本は下らないと思います。
そうしますと、ドライフライに出る鱒は、ドキドキ感は全くなく、餌と間違って食うその様が幼気でならず、むしろ美しくさえ思えます。ボクのドライの楽しみはそっちの方にありますね。
ところがバスの場合、トップに出るのは明らかに補食と無関係でその出方や出し方の多様性たるやフライの非でなくドキドキ感(むしろビックリ感)はスゴかったです。
1000本ってのはすごいですね。私は色々な手段を交えて十数年ほどのトータルでそれくらいかもしれません(って100本/年以下→月2回釣行でシーズン半年なら12回/年→10尾/回未満ってところ(苦笑)ですね)。
それはさておき、初めてMag.Torpidoで釣った50 overのバクバク感は今でも鮮明に覚えています。あの出方は怪獣でした。30cmクラスでは味わえませんね。
さて、ドライフライの場合、魚がじーっとフライを見てからパクっと来るあの瞬間までの時間が好みです。
いずれ、色々な楽しみ方があると思いますし、ある程度釣りを極めた方々はそれぞれの信念があって当然と思います。
今回のBlogはフライの雑誌に記載の『フライファン「適正増」』に啓発されて書きました。
これからフライフィッシングをやってみようと思っている方々で、特に他の釣りに傾倒していなかった方々をこの釣りに誘う事を念頭に置いています。
誘う側が我々のようなアマチュアも多いと思いますので、自戒の念をこめて、一尾の結果ではなく、プロセスを楽しんで貰おうと備忘録的に記載しました。