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生徒とのやり取りの中で感じたことを中心に、日頃から感じていることや変わった出来事などを発信しています。

受験の意味

2018-06-08 09:23:02 | インポート
 現在、保護者面談期間です。毎日、何組もの保護者の方とお話ししています。高校受験の中学3年生の保護者の方には、夏期講習が朝から夜までであること、7月の終わりには御嶽山に夜中に登ることをお話ししています。
 夜中に御嶽山に登ることと受験と、どんな関係があるの?と生徒から尋ねられることがよくあります。「夜中に山登りなんてしたくない。」という生徒もいます。
 では、なぜ山に登るのかと言えば、一つは受験に向けて目標達成の仕方や困難の乗り越え方を伝えます。大きな目標を立て、そこに到達するまでの節目に小さな目標をいくつも作ります。その小さな目標を達成するたびに自分を評価し、小さなご褒美を自分に与え、そしてまた次の小さな目標を目指す、を繰り返します。すると達成が困難に思えた大きな目標を乗り越えることができた、その体験をしてもらうのです。
 また、夜中の山道、という外部から遮断された空間の中で仲間と一緒に頂上まで登りつめたこと、その中で交わした会話、これらの共に過ごした時間が貴重な経験になります。これから先、受験までの間に志望校に悩んだり、思ったように成績や学力が伸びずに苦しんだりしたとき、一緒に登った仲間が同じ気持ちでいてくれたり、ちょっとしたアドバイスをくれるケースもあると思います。仲間がいるだけで心強く、お互いに強くなれる、そんな関係を作ってくれたらと願っています。
 私自身も塾の中にはもちろん、塾業界にも多くの仲間がいます。塾業界以外にも仲間がいます。困っている時には親身に相談に乗ってくれますし、うれしい時にはともに喜んでくれる仲間です。仲間に何度救われたことか、とても数え切れません。
 創研塾は、受験を通してただ学力や成績が上がればいい、志望校に合格さえすればいい、という指導はしていません。もちろん塾の役割としてそれらを果たしたうえで、受験を通じて人間として一回りも二回りも大きく成長してほしい、そんな願いを持って生徒たちと接しています。目標達成の仕方を学ぶ、困難の乗り越え方を学ぶ、一緒に苦労し一緒に喜べる仲間を持つ、受験生としての1年からこんなことも身につけてほしいと考えています。