今朝、車で移動中にある都立高校の前を通りかかりました。時刻は9:05でした。通常、この時間はすでに登校時間を過ぎていると思われますが、先生が校門に立ち、生徒を待っていました。先生の視線の先を見ると、スマートフォンを見ながら急ぐでもなくマイペースで歩く生徒の姿が一人、二人見受けられました。
以前、塾生の保護者面談で保護者の方がこの高校の前を通りかかった際、すでに遅刻の時間帯でも生徒たちはのんびりのんびり歩いて登校していると聞いたことがあります。まさに目の前にその光景がありました。
やはりこの高校を生徒たちに勧めることはできないな、と再認識させられました。塾に戻ってからもこのことが頭に残り、ネットで検索してみると興味深い記事が目に入りました。八王子にある都立高校、八王子拓真高校の校長先生が取り組んでおられる学校改革の内容についてNHKが取材したもののようです。
校長先生が自らモップを持って学校中を回っている、そのような件があります。校長先生が現場を知り、生徒たちの様子を直に把握していることはとても心強いことだと思います。
創研塾の近くにある都立高校にも、ごみ拾いのトングを持って自転車に乗り、学校の周りを自ら走り回っている校長先生がかつていらっしゃいました。ある時、校長先生が自転車に乗って走っておられる姿を見かけたのでお声をかけると、「実は生徒がご近所にご迷惑をかけたようで、これから謝りに行ってくるのです。」と大慌てで走り去って行かれました。あまり落ち着きの無いことで有名なこの都立高校が、この校長先生が在任中はどんどん良くなっていたのを私は間近で見てきました。残念ながら現在はすでに転任されていて、その後はまた元の落ち着きのない学校に戻っているように感じてなりません。塾仲間の紹介でお知り合いになったこの校長先生は、私が最も尊敬している都立高校の先生の一人です。
このNHKの記事に書かれている校長先生も、きっと同じように熱い熱い先生なのだと思います。しかし、ネットで調べてみるとこの記事にある八王子拓真高校は、今年の春に校長先生が変わられたようです。創研塾の近くの都立高校のようにまた元に戻ってしまうことの無いよう、期待しています。