先日「薬のことを調べて、と言われたら」で書いたように、澤ひろゆきさんから質問を受けた件についてセミナーの中で取り上げた。今回はその時の動画を。
この動画について多少の補足をしておくと──
まずキネシオロジーの基本として、検査を行う前にスイッチングを調べておく。今回は薬について調べるので、TOXINのスイッチングについては特に気をつけている。
TOXINのスイッチングとは、「毒物(TOXIN)を体に触れさせても、インジケータ筋(=指標筋)がアンロックしない(=弱化せず強いまま)である」というもの。TOXINのスイッチングがあるとは、その人の体は物質に対して正常に反応しないということになるので、それを除去せずに「これは体に合う」とか「合わない」とかいう結果がキネシオロジー的に得られても、それには全く意味がない(注)。
そして実際に薬を使って体の反応をインジケータ筋で見ていく。私が普段行うインジケータ筋による検査では、ほとんど触れるだけのような極く弱い力を使うが、ここではデモとして行っているため、わかりやすく強い力を使った検査にしている。
ここで重要なのは、同じ薬でも体に乗せる位置によって反応が大きく変わる、ということ。同じ物質だから反応は同一、といったことはなく、局所によってYes/Noの反応が変化することがわかる。
だから薬に限らずキネシオロジーで物質のことを調べる時には、クライエントの全体としての評価だけでなく、それぞれの部位ごとの評価も合わせて見なければならない。そして多くの場合、評価は部位ごとに異なるものだ。
そこで、もしNoという評価を出した部分があるなら、それは具体的にどこで、Noと評価した理由は何かを追っていくことになる。今回のデモでは、具体的な部位を『解剖学カラーアトラス』を使って調べるところをお見せしている(が、別にこの本でなければならないことはない)。
また「仮に体がNoと評価した薬でも飲まなければならないとしたら?」ということも現実にはよくある話。その場合は、出てきたNoをどうしたらYesに変えられるか、と考える。このデモでは何かを足したらどうだろうと考えて、スーパーのチラシを使って薬でのNoの反応がYesに変わる食材を探す、ということを行った(もちろんこれ以外にもさまざまな方法がある)。
(注)「スイッチングがあるとYes/Noの反応が真逆になる」と教えている人がいるらしいが、そうではない。スイッチングはYes/Noの結果を逆転させるのではなく、でたらめにしてしまうのである(それはインジケータ筋を使ったテストで簡単に調べることができる)。キネシオロジーを行う前に必ずスイッチングを調べて、あれば除去しておかなければならないのは、そういう理由による。
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