仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

11/10_「Wine Bar Viola」と「たかはし」

2009-11-14 18:03:30 | 仙丈放浪記
「創作京料理 かじ」 を出て、 「Wine Bar Viola」 へ向つた。

丸太町通を烏丸まで、烏丸を御池まで南下し、高倉通に入り南下。
高倉六角を少し東に入つたところにあるビルの2階。

ドアからしてお洒落なつくり。





店の中は、ライトオーク調のカウンター席がメインで、實際には照明が絞られてゐるにもかかはらず、明るい感じがする。
そして、どことなく大人つぽい落ち着いた雰圍氣が漂ふ。
オーナーソムリエの石井龍さんがにこやかに迎へてくれた。

遲い時間帶で、しかも雨が降つてゐた所爲か、先客は若い女性が一人だけ。
この女性もすぐに歸られたので、ラッキーなことに、しばらくは私の貸切状態だつた。


この石井さん、「CREA」の11月號でも「京都の イケメンバーで しめくくり」といふ記事でとりあげられてゐる。
確かに男の私から見てもいい男だ。
もつとも石井さんは、「いやあ、そんなことないですよ」と照れておられたが。

私は、イケメンといふ男にろくなヤツはゐないと思ひ込んでゐたが、石井さんはお人柄も良く、ホスピタリティもあつて、ひとりで行つても寂しい思ひをすることはない。
しかも、イタリアワインのベストソムリエ・コンテストで5位に入賞するほどの實力の持ち主でもある。
これについても、「マグレです」と謙遜されてゐたが。

こちらで頂いたのは、スプマンテ1、白1、赤2、チーズ3種類。
いづれも、銘柄は石井さんにお任せした。
特に記憶に殘つてゐるのは、チーズを3種類盛り合はせて貰つたうちの、ひとつ。
白い固いチーズで、食べると濃厚なミルクの香が口に廣がり、チーズが牛乳から出來てゐることを思ひ起させてくれるもの。
名前を聞いたのだが、忘れてしまつたのが殘念だ。

伺つたのは火曜日だつたが、火曜日は客が少ないとのこと。
行くなら火曜日が狙ひ目だらう。
でも、いまは木曜日が定休日だが、もしかしたら火曜日定休に變へるかもしれないと仰つてゐた。

勘定は、たしかなことは覺えてゐないのだが、4千円台後半だつたと思ふ。
こちらのお店も、京都に宿泊する時には、また足をはこびたいお店だ。


石井龍さんのブログ: 「ワインバーViolaブログ」
こちらに石井さんの寫眞が載つてゐるので、私が嘘をついてゐないことをご確認くださいまし。





「Wine Bar Viola」を出て、高倉通を南下し、四條を越えて綾小路の少し手前にある 「たかはし」 に行つた。

昨夜の 「日本酒BAR あさくら」 で慾求不滿を感じてゐたので、こちらでそれを解消しようと思つたのだ。

ビルの2階にある扉を開けると、カウンターに先客が5~6人。
店主を中心に話が盛上がつてゐるらしい。
きのふの「あさくら」での經驗があつたので、イヤな感じがした。
しかし、こちらでは、タイミングを見て酒をすすめてくれたり、ちやんと客をアテンドする姿勢を見せてくれたので、ひとりでも妙な疎外感は感じなくてすんだ。

こちらのお店のお品書き。
これを見ると、ひとくちに地酒と云つても、有名どころのお酒は少ないのがわかる。
こちらは、店主が美味いと思つた酒しか置かないのだと云ふ。
筆頭に書かれてゐるやうに、「辯天娘」と「竹鶴」がお薦めのやうだ。

私もお薦めに從つて、「竹鶴」の熟成年數の違ふものを2種類頂いた。
2年ほど違ふだけで、味・香がかなり違ふ。
日本酒も奧が深いのだ。

酒のラインナップに店主のこだはりが感じられるし、肴の數もそこそこ多い。
とはいへ、觀光客が京都に來てまで訪れるたぐひの店ではない。
もつとも、觀光客がわらわらと押しかけたら、地元の常連さんたちが困るだらう。
今囘の私のやうに、おめあての店に行つた後の、2軒目、3軒目に使ふのに良い店だと思ふ。








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