仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

11/11_蔓殊院の紅葉など

2009-11-14 22:08:54 | 仙丈放浪記
京都ひとり旅も最終日となつてしまつた。

11時ぎりぎりにチェックアウト。
荷物をホテルに預けて、出發。


どこへ行くあてもないのだが、とりあへず四條へ出た。
ぶらぶらと高倉通りを北上するうちに、無性にコーヒーが飮みたくなり、三條で右折。
堺町通を下がつたところにある 「イノダコーヒ本店」 へ。
京都の喫茶店の草分けとして有名な店だ。




ガラス越しに庭を眺めつつ、香り高い美味しいコーヒー( 「エクストラ」 560円)を頂きながら、どこで食事をしようか考へた。
一昨日は壽司、きのふは天ぷら。
よし、けふはラーメンにしよう!と閃いた。


高倉二條にあるラーメン屋 「麺や高倉二條」
評判の高い店なので、一度食べてみたいと思つてゐた。
つけ麺が有名らしいが、ベーシックな「ラーメン」を注文。
麺が蕎麥のやうな色をしてゐる。
小麥の殼も一緒に挽いてゐるのだとか。
スープは魚系のダシがきいてゐて、絶品!
このラーメンは日本料理のやうな味はひで、やみつきになりさう。
京都に行つたら、必ず食べたいラーメンだ。






高倉通を北上して丸太町通に出て、タクシーを拾つた。
行き先は 蔓殊院
ずつと「マンシュイン」だと思つてゐたが、どうやら「マンジュイン」らしい。
蔓殊院は京都市内のなかでも、少し北に位置してゐる所爲か、すでに紅葉が見頃。

こちらは蔓殊院の手前で、タクシーを降りたところ。
この道を少しいくと、突き當りに蔓殊院が見えてくる。





入り口の手前にある神社。





境内の池のほとりの紅葉が綺麗だつた。





蔓殊院の拜觀入り口附近。





蔓殊院の庭園。
こちらは、見頃までにはもう少しかかりさうだ。








蔓殊院といへば、やはり幽靈の掛け軸。
これはいつ見ても恐ろしい。
もちろん、寫眞撮影は禁止されてゐる。


蔓殊院を出て、一乘寺下がり松へ。
ここは宮本武藏が吉岡一門と決鬪したところで、石碑がある。
松も生えてゐるが、これはもちろん當時のものではあるまい。
ここから詩仙堂まですぐなのだが、けふはパス。
そのまま叡電の一乘寺驛まで歩いて、叡電で出町柳へ。

加茂川と高野川が合流する三角州、普段は兩岸から飛び石づたひに渡れるのだが、けふは雨で増水してゐて飛び石が完全に水歿してゐた。
中央の、こんもりと木が繁つてゐるあたりが糺の森。
その奧に葵祭で有名な下鴨神社がある。





鴨川では、その名の通り、たくさんの鴨が羽をやすめてゐた。
鴨も、そろそろ油がのつて美味くなる頃、かも。





今出川通を西に歩き、烏丸通へ。
ここから地下鐵に乘らうかとも思つたのだが、例によつて「歩きたいモード」に入つてしまつた。
少しでもながく、京都の街を歩いてゐたい。
烏丸通をぶらぶらと南下。
左手に御所をみながら、丸太町通へ。
さらに南下を續けて御池通。
ここで烏丸通に別れを告げ、高倉通に入る。
昨年行つたカジュアル・フレンチのお店 「ルナール・ブルー」 や、きのふ行つた 「Wine Bar Viola」 のあたりを通つて四條へ。


ホテルに戻つたのが3時過ぎ。
預けてゐた荷物を受け取つて、背負つてゐたデイパックを「ゴロゴロ」に收納。
これで、私の京都ひとり旅もおしまひ。
ドアマンの「お氣をつけて」の言葉に、旅の終りを感じて、少し寂しい氣分になつた。


また來るぞ、京都!




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