『相棒』 Season 8：第１８話 「右京、風邪をひく」

現在、過去、大過去、大々過去。
時制がくるくると變るので、いま見てゐるシーンがいつのことかわからなくなる。
なかなか面白い。

知らないうちに、右京さんの手の中で動いてゐたトリオ・ザ搜１。
今囘は、トリオ・ザ搜１、特に伊丹がかはいさうだつた。
せつかく犯人を捕まへて得意になつてゐたのに・・・

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馬鹿は風邪をひかないといふ。
風邪をひくのは馬鹿ではない。
だから右京さんが風邪をひいても不思議はない。
さうは云つても、右京さんが風邪をひくのは不思議な氣がするのは何故？

オープニング。
「人だねえ」
屍體を發見して、のほほんと云つたおぢさん、素敵！

尊：「ふ」
右京：「笑ひましたね？」
勝ち誇つたやうな冷やかな笑みを浮べて尊くんが云ふ。
「うつさないで下さいね」

右京が風邪をひいたことを聞いたトリオ・ザ搜１。
伊丹：「風邪？暇な部署はいいね」
三浦：「搜査の邪魔されなくていいぢやねえか」
彼らは喜んでゐるらしい。


ベランダにゐる女性に向つて伊丹が云ふ。
「力になる、すべてを打ち明けて樂になれ」
伊丹、格好いい！

伊丹：「オレの目ぢからだな」
犯人を檢擧して芹澤くんに自慢する伊丹。
こんなに簡單に事件が解決するわけがない。

伊丹が尊に向つて、搜査に必要なのは推理ではなく足であり刑事の勘でありハートだと偉さうに云ふ。
尊：「搜査には運もあるのではないでせうか」
伊丹：「運だつたつて云ふのかよ！」
右京：「神戸くん、この場合は縁といふのではないでせうか」
伊丹：「わけわかんねえな」
芹澤：「いつものことですけどね」
どうやら、これには裏がありさうだ。

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ドラマは、前日に、さらには３日前に卷き戻される。
事件が發生する前から、その萌芽に係はつてゐた右京さんと尊くん。
なるほど、これは右京さんの云ふやうに「縁」だ。

持病をもつてゐて、さらには風邪までひいて外に出られない少女。
その少女が見せた感謝の氣持ちが、この事件の引き金になつてゐたとは・・・
伊丹ならずとも、わからなくて當然だ。


「花の里」にて。
せき込む尊くん。
右京：「自己管理が出來てませんねえ」
尊：「あなたからうつされたんですけど」
右京：「確證もないのにそんなことを云ふものではありません」
こんなところで敵を得つとは、右京さんもなかなか大人げない。
でも、この關係が、新「相棒」の特徴なのかもしれない。



＜ストーリー＞


　山中で初老の男性の他殺体が発見された。
捜査は難航するかと思われたが、意外にも捜索願が出されていたことから被害者は西島と判明。
右京（水谷豊）が風邪をひいていることを知った伊丹ら捜査一課は、捜査を邪魔されなくていい、と嬉々として聞き込みをする。
西島と同じアパートに住むジュン（東風万智子）が怪しい。
伊丹の直感で再度の事情聴取に行くと、ジュンは意外にもあっさりと犯行を自供する。
共犯の戸倉（滝直希）も逮捕、鼻高々の伊丹だったが、右京と尊（及川光博）はなぜか２人で微笑み合う。
実は事件解決の裏には伊丹らが知る由もない顛末があった。
自供の裏で起こっていたもう一つの事件とは！？


ゲスト：東風万智子　滝直希


脚本：古沢良太
監督：東伸児




（以上、 「相棒」公式ＨＰ より）