【昔の手帳から】 １２月２５日 （80年：山田一雄の第９）

【１９８０年】（１囘生）

バイト（15時まで） ￥2,520
19:00 京１ 京響定演 ＜第九＞ 山田一雄 MS木村宏子

木曜日。

大家さんの實家、鞍馬にある 「京・くらま 林」 でのバイト。
１１月２６日から始めて、この日で２０日目。
夜のコンサートに備へて、１５時まで。

１９時から京都會館第１ホールにて京都市交響樂團による第９。
指揮者は大御所の山田一雄、メゾソプラノは木村宏子。
私が第９をナマで聽いたのは、これが初めて。
メゾソプラノの木村宏子はＨの先生だつたので、もしかするとＨも聽きにくるのではないかと思つた。
同じ時間に、同じ場所で、同じ曲を聽くことが出來れば、と。
山田一雄は年齡からか、椅子に座つたままでの指揮。
第４樂章ではタクトを落してしまひ、木村さんが拾つて手渡してゐた。
なにしろ初の第９なので比較のしようがないのだが、私はこの名曲に感動した。
ホールから出たら外はとても寒かつた。
その中を單車を飛ばして歸つたのだが、アパートに着いた時には手の感覺がなくなつてゐた。




【１９８２年】（３囘生）

富雄 冬期講習開始（～３１日）
奈良 ボーリング（サトウくん、クマシタさん、スミイさん）
酒（サトウくん、クマシタさん）

土曜日。

ふだん教へてゐる枚方の塾の本部は奈良の富雄にあつた。
これまでにも夏期講習では富雄で教へてゐるが、冬期講習はこれが初めて。
大晦日まで教へることになるので前年は斷つたのだが、この年は引き受けることにした。
京都で初詣でをしてみたいと思つたのだ。

冬期講習の初日を終へて、講師仲間でボーリングをしに行つたらしい。
らしい、と云ふのは、じつは覺えてゐないのだ。
サトウくんは、かつてこの塾の生徒で、私の大學の後輩。
クマシタさんはひとつ年下で關學の學生。
スミイさんはクマシタさんの友人で、私の大學の後輩。
クマシタさんもスミイさんも魅力的な女性で、だからこそ私はボーリングに付合つたのだと思ふ。
ボーリングの後、サトウくんとクマシタさんと私とで酒を飮みに行つたらしい。
スミイさんは眞面目な子で、酒には付合つてくれなかつたやうだ。




【１９８３年】（４囘生）

酒（カワムラ、イムラ、ミクニ、カワムラ妹）

日曜日。

カワムラは高校が一緒で、枚方の塾を始めた３人のうちのひとり。
イムラは枚方の塾で講師をしてゐた仲間で、後年、私と同じ會社で勤務することになる。
ミクニは同じ大學の法學部の學生で、カワムラの友人。
カワムラの妹は當時ミクニと付合つてゐた。
かうしてみると、この日の酒の面子はカワムラを中心とした繋がりで、イムラはミクニとカワムラ妹とは初對面だつたのではないかと思ふ。