![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e7/cf3d3f4cf90edf66ad98d5653ef01659.jpg)
進々堂 のミルク入りコーヒー。
これとクロワッサンがあれば、云ふことはない。
嗚呼、懷かしき哉。
學生時代、試驗前になると、ここで網を張り、優秀なクラスメイトが來るのを待ち受けたものだ。
もちろん、講義ノートを入手するために他ならない。
私は小説など讀んで時間を潰してゐたのだが、眞面目な學生はここで勉強する。
それが出來るほど廣いテーブルなのだ。
狹い下宿で勉強するよりも捗ると云ふことらしい。
さういへば、美學の講義に出席した時に、5人ほどの學生しか出席してをらず、教授が講義の場を教室からここへ移したことがあつた。
私以外は眞面目な學生で講義の常連だつたやうだが、私のことは誰も知らない。
教授曰く、「ええと、君は誰だつたかな?まあ、いいや、一緒に來給へ」。
講義の中身はチンプンカンプンだつたが、ここのミルク入りコーヒーは美味しかつた。
先生、あの時はありがたうございました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/75/d7ffa7d9e951075dfa19abb501d7d61e.jpg)
この日も向ひのテーブルでは、勉強してゐる學生の姿があつた。
30年近くたつても、ここはまつたく變つてゐない。
何氣なしに上を見上げた。
こんな天井だつたか・・・
さういへば、あの當時、天井を見た記憶はない。
<使用カメラ> 「 Canon IXY DIGITAL 800 IS 」
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