『相棒』 Season 8：第９話「仮釈放」

刑務所を仮出所した山部という男が出所翌日に失踪。
山部は数年前に覚せい剤を所持し、一緒にいた村上と逮捕され刑期満了間近だった。
模範囚だった山部は身寄りもなかったが、なぜか共犯だった村上の同棲相手・美代子（井上和香）という女性がたびたび山部に面会に来ていた。
右京（水谷豊）と尊（及川光博）は美代子に山部に面会した理由を聞くが、歯切れが悪い。
美代子は何かを隠していると直感した右京。
やがて山部の行方が明らかになり…。
２人の男と一人の女。
失踪がもたらした意外な真相とは？


ゲスト：井上和香

脚本：ハセベバクシンオー
監督：和泉聖治


（以上、 「相棒」公式ＨＰ より）



このところ、登場人物のセリフのなかに事件のキーが隱されてゐることが多い。
なので、注意深くセリフに耳を傾けてゐたのだが、けふのは氣がつかなかつた。

しかし、あのセリフだけで、刑務官に目を付けてゐたなんて、右京さんはますます神がかつて來た。
最後の墓地のシーンで犯人が登場した時、私には誰だか判らなかつた。
意外な犯人といへば確かにさうなのだが、あまりに唐突で肩透かしを喰つたやうな感じがした。
もう少し、理詰めで犯人に迫つて欲しかつた。


エンディングシーン。

課長が、刑務官や警察官が刑務所でいぢめられるといふ話をした後。

課長：「お前たちも氣をつけたはうがいいぞ。いつもスレスレの搜査してるんだから」
尊くん：「スレスレの搜査つて何ですかね」
右京さん：「さあ、何でせうね」


いや、ほら、令状もなしに墓を荒すとかさあ。
ハムスターを搜すとか云ふ口實で、令状もなしに人のデスクの抽斗を搜すとかさあ。
いろいろ、あるぢやん！