カンボジアについて
《歴史にふれる》
現地のガイドさんは、小さいお子さんがいるという男性の方。日本にはまだ行ったことがないよと言っていましたが、とても日本語がおじょうずでした。
その彼が、「この国は、子供は多いが壮年から老年にかけての人口が極めて少ないんですよ。ポルポト派に虐殺されたからです。自分の親戚も殺されました」と話されていました。
クメール人のこの国は、16世紀頃からポルトガルやスペイン、その後17世紀になるとフランスに支配され植民地人となっていました。第二次大戦後、シハヌーク国王の下で1949年に独立したものの、ベトナム戦争の影響を受け内戦状態となり、戦後ポルポト政権下では、わずかな期間に飢餓、虐殺などで100万~200万人以上の死者をだしたとされています。教師、医者、公務員、宗教関係者など良識ある人々が強制収容所に送られ、その殆どが帰らぬ人となりました。1979年にベトナム軍の侵攻によりポル・ポト政権は打倒されましたが、しばらく混乱は続き、1990年代にようやく、憲法の制定や議会制の発足が見られました。
シェリムアップには大きなホテルが立ち並び、一見大都市のように見えますが、国全体はまだまだ貧しく、諸外国の支援に期待しているとのことです。産業の芽出し、学校の設立や地雷の撤去など、実際に日本も含め、多くの外国人や企業・NPOが頑張っているようです。
お土産として有名な「クラタコショウ」の農園や「アンコールクッキー」のお店は、日本人が経営し地元の雇用に貢献しています。
ガイドさんは、また、「(車窓から見える)この公園は日本のイオンが造ってくれた」、「カンボジアには発電所が無いので、隣国から電気を買っている」「50万円あれば、学校がひとつ作れます」「次代を背負うのは子供たちなので、教育には力をいれないと…」などとも話していました。
《入国について》
ベトナムは短期間の観光ならばビザも入国カードも不要でしたが、カンボジアは観光旅行者でもビザが必要です。
取得方法は色々ありますが、ネットから申請用紙をダウンロードして郵送での手続きもできます(パスポートも一緒に送らないといけない)し、また、「e‐VIZA」でネット申請も可能になったようです。
でも、何事も経験と思いカンボジア大使館まで出かけました。メトロ「青山一丁目」から10分ぐらいですが、ちょっとわかりにくいかも…。現在は、午前中だけの受付のようです。パスポートと申請用紙、写真が必要です。申請書の書き方は見本が置いてあります。見本の氏名が「車寅二郎」だったような気がします。
申請に1日、受け取りに1日と二日間かかると聞いていたのですが、その日は空いていたのか、「少し待ったらできるよ」と言われたので、30分ほど待ってゲットすることができました。でも、何日か余裕を持った方がいいと思います。
ツアーなら旅行会社に頼んでもいいのですが、手数料はかなりお高いようです。私が行った時も、パスポートの束をもった旅行会社の人を何人か見かけました。
カンボジアの空港や国境でも発行してくれるようですが、事前に取得した方が確実だ思います。なお、ビザは有効期間があって、再訪の時は取り直しになります。
さて、ジェムリアップ空港で入国審査ですが、こちらも厳しかったです。時間をかけられた上に、おそらく初めての入国だったからだと思いますが、指紋まで撮影されました。でも、「楯突いちゃいけない」みたいです。
以上、参考までに…