物書きひとすじ!時には寄り道、迷ったり、直進したりして、人生は面倒で悲しく楽しくて。

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ海を眺めて哲学者にはなれないのですが、いつも物を考えていますよ。

宗教心を童話で―幼児虐待に思う

2019-10-22 14:33:08 | 小説・童話
">『天女修行のセイ子ちゃん』(仮)執筆の思い
 東京練馬と千葉野田で少女が義父に虐待されて死亡した事件が起きた。
報道によると、健気な少女を虐待した義父は、いずれも己の犯行を正当化しようとしているようだが、その思考回路が正常ではないことに驚かされる。無力な子どもに暴力と食事による制裁を加えて死に追いやるのだから普通の人には考えられない行為である。しかも殺された子供の方は、とても素直でひたむきに生きている素直な性格だ。
 私は、45年間も教育ひと筋に打ち込んできたが、この事件にはなす術もないほどに衝撃を受けてしまった。テレビに健気な少女の映像が映し出される度に他人事では済まされない辛い気持ちになってしまうし、事件を思い出す度にトラウマに悩まされる。
 こういうおぞましい事件をこの世からなくすにはどうしたら良いのかと思い悩んだ末に考えついたのは、小説や童話で人々の心に訴えることが有効ではないか?しかし、それは、とても無理な話ではないかと、行きつ戻りつ悩んだのである。
その末に宗教心の復活を考えた。幼い時から家庭や地域・学校で宗教心を育む必要があると考えて、童話の執筆を思いついた。そして『天女修行のセイ子ちゃんー仮』を書き上げた。教育の目的は、「真・善・美・聖」と言われるが、「聖=宗教心?」については、恥ずかしい話だが私は今まで全く関心がなく実践して来なかったが、ここにこそ欠落している盲点があったのだ。傘寿を過ぎて、痛切に反省せざるを得ない。
 子ども心に「嘘つくと閻魔様に舌を抜かれるぞ!悪いことをすると地獄に落ちて、血の池地獄や針の山に落とされる、何しろ閻魔様は何でもお見通しだ」と親や大人たちに耳にタコが出来るほどに言われたのは、大事な教えではなかったかと思うのである。

何とも無責任な森田知事

2019-10-03 14:14:00 | 政治評論

千葉県知事、台風15号通過時に一度も登庁せず 議会が対応疑問視
毎日新聞 2019/10/03 08:53
千葉県内の台風被害に対する政府への要望を安倍晋三首相に伝えた後、記者団の質問に答える森田健作知事=首相官邸で2019年9月18日、川田雅浩撮影© 毎日新聞千葉県内の台風被害に対する政府への要望を安倍晋三首相に伝えた後、記者団の質問に答える森田健作知事=首相官邸で2019年9月18日、川田雅浩撮影
 千葉県内に3万棟近い住宅被害や最大約64万戸の停電をもたらした台風15号が県内を通過した9月9日、森田健作知事は一度も県庁に登庁しなかった。県の災害対策本部が設置されたのは台風上陸から丸1日たった10日朝。開会中の県議会では知事の対応を疑問視する声が大きくなっている。災害対応の陣頭指揮を執るべき知事の台風通過前後の動向を検証した。

 気象庁によると、9日は未明に千葉市付近に台風が上陸。午前4時半ごろに千葉市で最大瞬間風速57・5メートルを観測するなどしたが、午後1時以降はおおむね10メートル未満となり、外出に特段の支障がないレベルだったという。

 県の秘書課や危機管理課によると、9日、森田知事は終日、千葉市中央区の知事公舎にとどまっていた。台風通過後初めて開かれた12日の知事の記者会見で、「9日に県庁に来て指揮を執ったのは何時か」と問われた知事は直接答えず、代わりに危機管理課の職員が説明。「風雨が強く外に出ること自体が危険だった。被害情報がまとまり次第知事に報告していた。午前中から連絡を取り、午後2時ぐらいまでには知事は被害状況を把握した」と話した。しかし、どの時点でどのような情報を知事に伝えたかについて、災害対策本部の担当者は取材に「知事といつから連絡を取ったかも含め詳細な時間の記録はなく分からない」と答える。

 秘書課によると、知事は台風上陸前日の8日午後4時45分、東京都内で開かれた日本・米国中西部会の日米合同常任委員会に出席。レセプションにも出席したが、アルコールは口に含まず、午後6時ごろ退席した。そのまま知事公舎に向かったという。

 知事が台風の被災地を視察したのは台風通過5日後の14日になってからだったが、10日以降も事前に予定されていた「第11回東京オリンピック・パラリンピックCHIBA推進会議」(11日)や「ウィスコンシン州友好使節団の表敬訪問」(12日)には出席している。

 一方、こうした災害対応とは関係のない情報について、県ホームページの知事の動向を伝えるコーナー「知事の動き」の9月分には今月2日午後5時時点でほとんど載っておらず、9月は1日に船橋市であった「九都県市合同防災訓練」の後は10日の「第1回千葉県災害対策本部会議」まで記載がない。

 報道広報課は理由について「これまでも主な出席行事などをピックアップして紹介してきた。9月に重点的に知らせるべきことは何かと考えたとき、優先して災害関係のものを載せた」としている。【町野幸】

題名の迷い

2019-10-03 13:53:50 | 小説・童話
">「天女になった→天女になる」
 掲載してから迷ったのです。セイコちゃんは、今は極楽で花々に囲まれて修行をしていますから「なった」は時間的には、おかしいのですが、筆者の気持ちとしては、すでになっているのです。やはりこれから「なる」のですから訂正した方がよいのでしょう。細かいことですが執筆では、こんなことにこだわってしまいます。

幼女虐殺の義父は無間地獄へ!私の童話

2019-10-02 16:40:32 | 小説・童話
 テレビのニュースを見るたびに憂鬱になってしまう。船戸・栗原などと言う輩は、教えごとにならない人物だから裁判をするのも国費の無駄。
 こういう人物をどうしたら良いか。やはり長い目で見れば、凶悪犯に育つ要因をこの世から取り除いていくしかないのだが、かつては宗教に委ねていた。それは大事なことかもしれない。それ以外に方法がなければの話だが、わたしのような無神論者には現実的な対策はないのだから困ったものだ。
 それでこのような幼女虐待・殺人事件をテーマの話を書こうとしたときに困ってしまったのである。
 幼い時に知った地獄の話を思い出して執筆したのであるが、インパクトが弱いのを認めざるをえない。その作品は「天女になったセイコちゃん」としたので、ここに紹介しよう。感想をお寄せいただければ、有難い!

先生が転校生の手を引いて五年の教室に入って来ました。とても笑顔のかわいい子です。
「お友だちになる星子(セイコ)さんです。班長の絵里(エリ)ちゃんのとなりの席にしますので、みなさん仲よくしましょうね。」
 クラスのみんなは、拍手で迎えました。
「遠い南の島の沖縄から転校して来た星子です。よろしくおねがいします。」
はずかしそうにちょこんと頭を下げました。校庭には、セイ子ちゃんを歓迎してサクラの花びらがひらひらと舞っていました。
 セイ子ちゃんと絵里ちゃんは、すぐに仲良しになりました。
「うちのパパは、とてもきびしくて、バレリーナを目ざしなさいと命令して起きるとすぐに体重をはかり、増えていれば食事をへらされます。一日一度の日もあります。
 勉強も朝早くから予習をし、帰ればすぐに復習をしなければならないのですよ。成績が悪いとかんかんに怒って強くほっぺをたたきます。」
「まぁそれじゃ地獄のようね。おかぁさんは?」
「黙って涙を流しています。口出しをすると、ママもたたかれるんです。」
「それはひどいねぇ」
 絵里ちゃんの目からは涙があふれて来ました。
「こういう鬼のようなお父さんもいるんだわ。セイ子さんをうちにあずかってもらえないかしら。」
 でも、それはむりな話でした。うちには保育園に行っている妹二人と、まだ赤ちゃんの弟がいるからです。
「夏休みには、沖縄に行って来るね。きれいな浜辺の星砂をお土産に持って来るからね」
と、お約束したのですが、セイ子ちゃんは、それからは学校に姿を見せないのです。
 ある夜、絵里ちゃんはセイ子ちゃんの夢を見ました。
「まぁ、久しぶりね。沖縄からは、いつ帰って来たの?」
「沖縄には行かなかったの。今は極楽で天女になるお勉強をしています。」
「極楽?この前、あなたとお寺に行ったときに見た地獄絵の所?」
「そうよ。私は極楽にいるの。パパに殺されてしまったの。」
「えっ!」
 おどろいた絵里ちゃんに、セイ子さんは、だまってうなずくと、スウーッと姿を消してしまいました。
 この前、お寺の和尚さんが、地獄・極楽のお話をして下さいました。
「悪いことをすると大きな釜に入れられてお湯でゆでられたり、首を切られて血の海地獄に落とされたりする。だから決して悪いことをしてはなりませんぞ。
よい行いをすれば閻魔さまが極楽に必ず行かせてくださるからね。」
 閻魔さまはセイ子ちゃんがいじめられているのを鏡でごらんになり
「ううむ。やさしい子をいじめ殺すとはむごいことじゃ。これでも人の子の親であろうか。血の池・釜ゆで・針の山などで、つらい目に合わせなさい。」
と涙を流して、地獄の鬼たちに命じました。
 絵里ちゃんがお布団でうつらうつらしていると
「こんばんは。」
 セイ子ちゃんの声です。
 そうっと目を開けると枕もとにセイ子ちゃんがいました。
「まぁ、しばらくね。あなたは本当に極楽に行ってしまったの?」
「えぇ、そうよ。地獄の入り口の三ずの川の賽(さい)の河原で子どもたちは、両親のしあわせを祈って小石を自分の背の高さまで積むのですが、意地悪な鬼たちがやって来てはこわしてしまいます。
 私も泣く泣く小石を積んでいたら観世音さまが、極楽の天女さまをお呼びになりました。
 すると音楽のしらべに乗って、空から天女さまが降りて来ました。」
「お寺の地獄絵の空を舞う美しいおねぇさま」
「ええ、閻魔さまが天女の修行をしなさいというので、
 今は歌・踊り・笛太鼓のお稽古をしています。
 合格すれば、ママと一緒に暮らせるから毎日がんばっているの。」
「がんばってね。私もお祈りします」
「あれっ、もうもどる時間です。」
 セイ子ちゃんは、名残りおしそうに天へ上って行きました。
 絵里ちゃんは、ぐっすり眠りました。
「セイ子ちゃん。とてもさびしそうね。」
 観世音さまがおたずねになりました。
「いいえ、みなさんがとてもやさしくしてくださいますから、しわわせです。ただママはどうしているか心配です。」
「おかぁさまは、三ずの川のおばばの手伝いをしています。
 この川は地獄の入り口です。
 閻魔様はセイ子さんがとても良い子だから、おかぁさまの罪を軽くしてくださいましたよ。」
「まぁ、よかった。ママにすぐに会いたいなぁ。」
「あなたが、天女の修行をがんばれば、おかぁさまと暮せるよう閻魔さまがしてくださいます。」
 セイ子ちゃんの顔が急に空にかかる満月のようにかがやきました。
「お父さまはとてもひどい人ですから閻魔様はお怒りになって針の山を休まずに歩かせることにしたのです。
 なまけると赤鬼が鉄棒で力いっぱい背中や腰をたたくので
、お許しくだされ、お許しくだされと泣き叫びながら針の山を歩いています。」
 絵里ちゃんは、星を見上げるたびに
セイ子ちゃんは【きっと沖縄の美しい星砂をおみやげに学校にもどって来る」と思っています。