九月尽 海鳴り止まぬ我が余生
コロナ禍の真っただ中に船出する
気が付くと今日は9月末日だから歳月は迅速に来て、すぐに過ぎてゆく。
祖父の実家から祖父の兄の修験者のおじいさんに連れられて軍服姿の青年があいさつ来た。小学4年生だったか、座敷で昼寝をしていたら来客だった。誰もいないので母を裏の畑に呼びにいった。
母がお茶を出すとのみながら
「今度、この子が名誉の出征をするのであいさつに来た」という。
腰に短剣を下げた若者が緊張して直立していた。
「お国のために命を捧げてもらう」という。
確か浜松の航空隊だといった。幼い私は「お国のために命を捧げてもらう」
という言葉に驚いてしまったが、その青年は平然としていた。
1年後、敗戦になって青年は無事に生還したか、どうかは私は知らなかったが、年月が経って新聞で地方の中核の町の警察署長になっていたことを知った。
この記憶は、私の子どもの頃の戦時体験の一つなので今の子どもたちに平和の大切さを伝えるために短編童話を書こうと思う。だが、なかなか執筆の気分になれないのはどうしてか?
おそらくコロナ禍で意欲が消滅してしまったのではなかろうか。
今日は9月尽、明日からは中秋なので、短編童話を執筆しようと思っている。
コロナ禍の真っただ中に船出する
気が付くと今日は9月末日だから歳月は迅速に来て、すぐに過ぎてゆく。
祖父の実家から祖父の兄の修験者のおじいさんに連れられて軍服姿の青年があいさつ来た。小学4年生だったか、座敷で昼寝をしていたら来客だった。誰もいないので母を裏の畑に呼びにいった。
母がお茶を出すとのみながら
「今度、この子が名誉の出征をするのであいさつに来た」という。
腰に短剣を下げた若者が緊張して直立していた。
「お国のために命を捧げてもらう」という。
確か浜松の航空隊だといった。幼い私は「お国のために命を捧げてもらう」
という言葉に驚いてしまったが、その青年は平然としていた。
1年後、敗戦になって青年は無事に生還したか、どうかは私は知らなかったが、年月が経って新聞で地方の中核の町の警察署長になっていたことを知った。
この記憶は、私の子どもの頃の戦時体験の一つなので今の子どもたちに平和の大切さを伝えるために短編童話を書こうと思う。だが、なかなか執筆の気分になれないのはどうしてか?
おそらくコロナ禍で意欲が消滅してしまったのではなかろうか。
今日は9月尽、明日からは中秋なので、短編童話を執筆しようと思っている。