滝口仲秋君を悼む
木枯らしや 弔旗掲げる胸の内 三佐夫
とうとう逝ってしまわれたか!!
早朝に友人野口芳宏君(付属小学校で滝口君と同僚)から電話があり、長く闘病していた滝口君の死去を知った。最近、車椅子姿の彼を見かけなくなり案じていたので、来るべきものが来たことを実感したのだった。
30数歳で発病し、何度も手術を繰り返し、好きな教師の道を退職され、車椅子生活を余儀なくされていたのだから83歳までよくも頑張っていたものだが、訃報を知らされると感慨深いものがある。
それにしても彼の強靭な意思と実行力には、ほとほと恐れ入っていたのだが、その根源はどこにあったのだろう。
あいにく通夜の日も告別式の日も急に寒くなり、時雨がことのほかにしつこく降っていて、今までの小春日和とは雲泥の差の天候で腹立たしいが、歩行の苦手な私は、家の中でご冥福を祈るだけである。
彼は、千葉大の私の一期後輩ですが、学生時代には交流がなく、新卒で私は柏市、彼は流山の小学校に勤務して知人になりました。彼は学生時代、荒井栄教授のご長男の家庭教師ですから国語科の学生の私のことを教授から聞いていたかと思います。私は教授とは、よく酒を飲み、詩歌を語り、ご家庭にもお邪魔していました。
その後、私は千葉市内の小学校に、彼は四街道の千葉大付属2小に転勤しました。彼は算数教育の実践の道を、私は文学・作文の道をまっしぐらに突き進んで実践記録を出版したりしました。
荒井教授が、ご退職後に大妻大学教授となられ御宿に転居したのは、一期後輩の御宿在住の故内山理一郎・滝口仲秋君の紹介によるのですが、先生は滝口君の案内で夷隅川や外房海岸の釣りを楽しまれ、数年後に故人となられたのでした。
順調であった滝口君を病魔が襲い退職、車椅子の闘病生活をするのですが、彼の恐るべき生き方には敬服させられたのでした。海外旅行や四国遍路を車椅子で行い、自伝風のエッセーや障害者向けのガイド本を数冊出したのです。その意欲は真似のできないものです。
参照
12月10日放送(12月17日再放送)障害福祉賞(1)我が人生、気力に託す―千葉・滝口仲秋さん―
NHK矢野賞受賞記念
――今回は、NHK障害福祉賞の矢野賞を受賞した滝口仲秋さん、雅子さん夫妻をゲストに迎え、お話を伺いました。(仲秋)ハートネットTVが私の“自分史”を作ってくれたような気がして仕方ありません。女房に助けられながら自分で歩んできた道。これだけ生きてきたんだということを知る機会を作っていただき最高にうれしいですね。
(雅子)東京駅を降りてからNHKのスタジオまで何の心配もなく来れたというのは大変ありがたいと思いました。実は私、夫が障害福祉賞に応募したことを知らなかったんです。それで結果が発表になって、矢野賞を受賞したから出演することになったと聞いて、なんだか私がまきこまれたような感じになっちゃって(笑)。でもいい体験をさせていただきました。夫はいつか自分史を作りたいと言っていたんですけど、今回こうして取り上げていただいたからよかったなと思っています。
木枯らしや 弔旗掲げる胸の内 三佐夫
とうとう逝ってしまわれたか!!
早朝に友人野口芳宏君(付属小学校で滝口君と同僚)から電話があり、長く闘病していた滝口君の死去を知った。最近、車椅子姿の彼を見かけなくなり案じていたので、来るべきものが来たことを実感したのだった。
30数歳で発病し、何度も手術を繰り返し、好きな教師の道を退職され、車椅子生活を余儀なくされていたのだから83歳までよくも頑張っていたものだが、訃報を知らされると感慨深いものがある。
それにしても彼の強靭な意思と実行力には、ほとほと恐れ入っていたのだが、その根源はどこにあったのだろう。
あいにく通夜の日も告別式の日も急に寒くなり、時雨がことのほかにしつこく降っていて、今までの小春日和とは雲泥の差の天候で腹立たしいが、歩行の苦手な私は、家の中でご冥福を祈るだけである。
彼は、千葉大の私の一期後輩ですが、学生時代には交流がなく、新卒で私は柏市、彼は流山の小学校に勤務して知人になりました。彼は学生時代、荒井栄教授のご長男の家庭教師ですから国語科の学生の私のことを教授から聞いていたかと思います。私は教授とは、よく酒を飲み、詩歌を語り、ご家庭にもお邪魔していました。
その後、私は千葉市内の小学校に、彼は四街道の千葉大付属2小に転勤しました。彼は算数教育の実践の道を、私は文学・作文の道をまっしぐらに突き進んで実践記録を出版したりしました。
荒井教授が、ご退職後に大妻大学教授となられ御宿に転居したのは、一期後輩の御宿在住の故内山理一郎・滝口仲秋君の紹介によるのですが、先生は滝口君の案内で夷隅川や外房海岸の釣りを楽しまれ、数年後に故人となられたのでした。
順調であった滝口君を病魔が襲い退職、車椅子の闘病生活をするのですが、彼の恐るべき生き方には敬服させられたのでした。海外旅行や四国遍路を車椅子で行い、自伝風のエッセーや障害者向けのガイド本を数冊出したのです。その意欲は真似のできないものです。
参照
12月10日放送(12月17日再放送)障害福祉賞(1)我が人生、気力に託す―千葉・滝口仲秋さん―
NHK矢野賞受賞記念
――今回は、NHK障害福祉賞の矢野賞を受賞した滝口仲秋さん、雅子さん夫妻をゲストに迎え、お話を伺いました。(仲秋)ハートネットTVが私の“自分史”を作ってくれたような気がして仕方ありません。女房に助けられながら自分で歩んできた道。これだけ生きてきたんだということを知る機会を作っていただき最高にうれしいですね。
(雅子)東京駅を降りてからNHKのスタジオまで何の心配もなく来れたというのは大変ありがたいと思いました。実は私、夫が障害福祉賞に応募したことを知らなかったんです。それで結果が発表になって、矢野賞を受賞したから出演することになったと聞いて、なんだか私がまきこまれたような感じになっちゃって(笑)。でもいい体験をさせていただきました。夫はいつか自分史を作りたいと言っていたんですけど、今回こうして取り上げていただいたからよかったなと思っています。