おとといは、風がやや強かったが、晴れていた。いつも通りにソフアで海を眺めていたら小さいトンボらしき姿が、風に吹かれて窓辺に飛んで来たが、すぐに沖の方へ行ってしまった。赤色が入っているトンボだった。
「まだアキアカネは、温暖なこのあたりにはいるのか?」
と思っていたら30分後にもう1度窓辺に飛んで来たが、すぐに姿が消えてしまったからカメラには収められなくて心残りだった。
翌朝、山崎氏から電話があり、幹事役の茂樹は心筋発作で大学病院に入院したから予定していた友人たちの御宿ツアー延期になるという。
その1時間後にもう一度山崎氏から電話があり、茂樹の死亡を告げられたのだ。
思いがけない訃報であった。感無量のショックだ。
赤とんぼ
風に乗りくる
別れかな 三佐夫
午後、注文しておいたズワイガニの雌「セイコがに・香箱がに」の生きた大型のものが届く。
透明な美しい甲羅で目玉を開いている。卵は3重に腹の下に抱えている。酒の肴によいのだが、いじらしい目つきで哀れさが募る。
セイコがに
まなこ曇らす
訃報かな