★薬食同源★ 胃腸を丈夫にし、風邪をぶっ飛ばせ!生姜のききめ。
生姜はショウガ科のショウガの根茎を使います。香辛料として有名ですが、漢方薬としても重要な薬物です。
霜の降りる頃地上部が黄褐色に為ったころ掘り起こしたものが「ひね生姜」です。これが漢方薬の生姜(しょうきょう)です、保存ため刻んで乾燥したものは乾生姜です、普通はこちらを使用します。生のままを使うのは真武湯など特殊な薬方です。
皮を剥いて湯通しして乾燥させたものが乾姜(かんきょう)です。生姜は鎮嘔、健胃の働きが強く、乾姜は胃腸を温める力が強く、冷え、下痢、嘔吐などに使います。
李杲(中国の金の時代の人1180~1251)が著した「食物本草」によれば、「生姜の味は辛くまた甘く、性質は少し温である。皮を去ったものは熱である。寒邪による発熱、頭痛、鼻詰り、咳、のぼせに働く。肺に入り、胃のつかえをなくし、脾(消化吸収をする働き)の働きを益す。風寒の邪による咳をなくし、嘔吐を止める特効薬である。心の働きをたかめ、穢れや邪気を除く。病気のない人は夜間に食べてはいけない。夜には気は静なのが良いが、薑は良く気を動かすからである。」と書かれています。
胃腸の働きを益し、消化を良くし、風邪の咳、嘔吐を止める作用があります。
「生姜湯に顔しかめけり風邪の神」(虚子)
おろし生姜に砂糖、蜂蜜を加えて熱湯を加えたものが生姜湯です、風邪のひき始めに服用すると効果的です。
また胃を温める働きが有るので「胃腸の弱い冷え症」の人は常食すると良いでしょう。スライスした新生姜を蜂蜜につけておいて、食後に食すると良いと云われています。前記の「食物本草」にあるように、冷えていない元気な人が夜寝るまえに食すると身体に熱が籠って眠れなくなることがあります。
咳には生姜と陳皮(蜜柑の皮)各5g位を煎じて砂糖か蜂蜜を加えて飲むと良いでしょう。痰の多い咳には、生姜を黒く焼いて刻み、蜂蜜を加え熱湯を注いで飲みます。
スライスした生姜を黒く焼いて、口に咥えているだけで「つわり」が治まります。
風邪の熱にはおろした生姜と刻みネギに熱湯を注いで飲用すると汗が出て解熱します。葱たっぷり載せて生姜汁を絞り込んだうどんは風邪の特効薬と云われています。
生姜は葛根湯、桂枝湯、桂枝加芍薬湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、などに大棗、甘草などと一緒に配合されています。漢方薬には無くてはならない生薬です。
乾姜はお腹を温めるために使います。下利に使われる人参湯、四逆湯、お腹が冷えて起きる片頭痛、強い嘔吐に使う呉茱萸湯、指先まで冷えがおよんで紫色になるレーノー病に通脈四逆湯。風邪のこじれによく使われる柴胡桂枝乾姜湯など多くの薬方に配合されています。ショウガがこの世になければ漢方医学はどうなっていたか想像できません。
田植えの頃になると葉生姜はじかみが出回ります。そのかたちから矢生姜と書くそうです。
「はじかみの薄紅みゆる厨かな」(青青)とか「一束の葉生姜ひたす野川哉」(子規)と読まれています。
焼き魚などに添えられて美味しくいただくことができます。
私には判りませんがお酒呑みにははじかみががあるとお酒を思うようです、「葉生姜や手に取るからに酒の事」(白雄)
などと云われています。
はじかみだから、端っこだけかじるのがマナーだと云う人が居ますが、薄紅色の茎の硬い所を残して白い生姜の部分をしっかり食べてください。
先日の新聞にこの夏の天気のグラフが掲載されていました。雨の日が2日、曇りが9日、晴が32日だったそうで酷暑の夏だったことがはっきりしました。
夏の暑さと熱中症対策で冷たい物を飲んだりして胃腸も酷使されています。まだまだ暑い日が続きそうです。ショウガを上手に使って胃腸を守り、免疫力を上げていってください。
冷や麦に生姜、冷奴に生姜まだまだいけそうですね。
生姜はショウガ科のショウガの根茎を使います。香辛料として有名ですが、漢方薬としても重要な薬物です。
霜の降りる頃地上部が黄褐色に為ったころ掘り起こしたものが「ひね生姜」です。これが漢方薬の生姜(しょうきょう)です、保存ため刻んで乾燥したものは乾生姜です、普通はこちらを使用します。生のままを使うのは真武湯など特殊な薬方です。
皮を剥いて湯通しして乾燥させたものが乾姜(かんきょう)です。生姜は鎮嘔、健胃の働きが強く、乾姜は胃腸を温める力が強く、冷え、下痢、嘔吐などに使います。
李杲(中国の金の時代の人1180~1251)が著した「食物本草」によれば、「生姜の味は辛くまた甘く、性質は少し温である。皮を去ったものは熱である。寒邪による発熱、頭痛、鼻詰り、咳、のぼせに働く。肺に入り、胃のつかえをなくし、脾(消化吸収をする働き)の働きを益す。風寒の邪による咳をなくし、嘔吐を止める特効薬である。心の働きをたかめ、穢れや邪気を除く。病気のない人は夜間に食べてはいけない。夜には気は静なのが良いが、薑は良く気を動かすからである。」と書かれています。
胃腸の働きを益し、消化を良くし、風邪の咳、嘔吐を止める作用があります。
「生姜湯に顔しかめけり風邪の神」(虚子)
おろし生姜に砂糖、蜂蜜を加えて熱湯を加えたものが生姜湯です、風邪のひき始めに服用すると効果的です。
また胃を温める働きが有るので「胃腸の弱い冷え症」の人は常食すると良いでしょう。スライスした新生姜を蜂蜜につけておいて、食後に食すると良いと云われています。前記の「食物本草」にあるように、冷えていない元気な人が夜寝るまえに食すると身体に熱が籠って眠れなくなることがあります。
咳には生姜と陳皮(蜜柑の皮)各5g位を煎じて砂糖か蜂蜜を加えて飲むと良いでしょう。痰の多い咳には、生姜を黒く焼いて刻み、蜂蜜を加え熱湯を注いで飲みます。
スライスした生姜を黒く焼いて、口に咥えているだけで「つわり」が治まります。
風邪の熱にはおろした生姜と刻みネギに熱湯を注いで飲用すると汗が出て解熱します。葱たっぷり載せて生姜汁を絞り込んだうどんは風邪の特効薬と云われています。
生姜は葛根湯、桂枝湯、桂枝加芍薬湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、などに大棗、甘草などと一緒に配合されています。漢方薬には無くてはならない生薬です。
乾姜はお腹を温めるために使います。下利に使われる人参湯、四逆湯、お腹が冷えて起きる片頭痛、強い嘔吐に使う呉茱萸湯、指先まで冷えがおよんで紫色になるレーノー病に通脈四逆湯。風邪のこじれによく使われる柴胡桂枝乾姜湯など多くの薬方に配合されています。ショウガがこの世になければ漢方医学はどうなっていたか想像できません。
田植えの頃になると葉生姜はじかみが出回ります。そのかたちから矢生姜と書くそうです。
「はじかみの薄紅みゆる厨かな」(青青)とか「一束の葉生姜ひたす野川哉」(子規)と読まれています。
焼き魚などに添えられて美味しくいただくことができます。
私には判りませんがお酒呑みにははじかみががあるとお酒を思うようです、「葉生姜や手に取るからに酒の事」(白雄)
などと云われています。
はじかみだから、端っこだけかじるのがマナーだと云う人が居ますが、薄紅色の茎の硬い所を残して白い生姜の部分をしっかり食べてください。
先日の新聞にこの夏の天気のグラフが掲載されていました。雨の日が2日、曇りが9日、晴が32日だったそうで酷暑の夏だったことがはっきりしました。
夏の暑さと熱中症対策で冷たい物を飲んだりして胃腸も酷使されています。まだまだ暑い日が続きそうです。ショウガを上手に使って胃腸を守り、免疫力を上げていってください。
冷や麦に生姜、冷奴に生姜まだまだいけそうですね。