前回のブログ「モーツァルト:レクイエム展」のフランス語のコメント
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フランス人Bleulavandeさん: 4本の五線がすでに合唱に使われるとして、オケの演奏のために、弦が4パート、そして金管…。五線の数はこれ(12段 )で普通じゃないの?一般的には合唱付きのオケにはどのくらい五線が要るの?
僕: ベートーヴェン「第9交響曲」:19段 (フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、コントラファゴット / ホルン、トランペット、テナートロンボーン、バストロンボーン / ティンパニ / 混声四部合唱 / 弦五部)
拙作「夜叉ヶ池」:30段 (フルート1°+ 2°、オーボエ1°+ 2°、クラリネット1°+ 2°、ファゴット1°+ 2° / トランペット1°+ 2°、ホルン1°+ 2° / 打楽器1°+ 2° / 混声六部合唱 / 弦五部 [各2パートに分割] )
Bleu: ウワーッ 30段^!!!!!!! 感動! 全部埋めなきゃならない時、頭の中はどうなってるの?全パートが分かっているのか、それともパート間の関わり方によって作っていくのか?確かに12段じゃ足りないわ(^^)
頭を使う大編成の音楽を作曲する時、すべて自然で本能的に、純粋に創作されるものなの?私には全部うまく調和しているか、計算が必要なんじゃないかと思うんだけど…
僕: 先ず、五線の段の多さは、必ずしもオケの大きさを意味しない。僕の考えでは、五線の段の数は、絵画の色の数に比べ得ると思う。
モーツァルトの色が12色なら、現代作品の色は30色。橙色が赤と黄色の間に加えられ、緑が青と黄色の間に加えられるように、音楽の色彩も少しずつ、細かく分割されてきた。これこそ、自然で本能的な欲求なんだよ(^^)
Bleu: 偉大な芸術、真に芸術家の仕事ね^_^
僕: 響きというものは、一つでも変な音が混じれば台無しになる。混ぜることよりも「混ぜないこと」のために頭を使う。ドビュッシーの「牧神の午後…」に、トゥッティは一度も出てこない。トゥッティは型にはまった大時代な音だ。興味深い質問をありがとう。
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